拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)

  • 212人登録
  • 4.16評価
    • (22)
    • (18)
    • (8)
    • (3)
    • (0)
  • 22レビュー
制作 : 岸本 佐知子 
  • 河出書房新社 (2009年10月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463278

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ちょっと前まではこのようなマッチョな文章は苦手だったのだけれど、そのなかに流れるリリシズムを感じて好きになってきた。美しい短編集。

  • この短篇集に登場する主人公の一人ひとりが病んでいます――精神面あるいは肉体面、あるいは両面において。さまざまな病魔とたたかうかれらは、つねに戦闘状態です。その意味で、訳者が言うとおり、かれらにとっての人生の舞台は、拳闘士にとってのリングに譬えることができます(そして実際、作者自身がそうであったように、かれらには元ボクサーという経歴を持っていることが少なくないです)。

    では読後感は気が滅入るかというと、必ずしもそうではないのが不思議です。悲惨としかいいようのない人生を描きつつも、一筋の光を描くのがとてもうまく、読み終えると独特な爽快感のようなものも味わえました。

    訳文もすばらしく、この意味でも快作です。

  • 不意打ちに訪れるしずかでうつくしい瞬間。たまらん。

  • テンポ良く読めた。
    partⅡがお気に入り。

  • この本を舞城が訳したらどうなっていたのかな、と思う。この本のほうが『コールド・スナップ』よりも全体の出来が格段に違っていい。トム・ジョーンズの繊細さや、孤独と恐怖、諦念や小さい希望がよく伝わって来て切ない。

  • 『蚊』がいちばん好きな短編だった。切れ味というか語り口調、物事の見方や世界をどうとらえているかカーヴァー好きな間違いなくオススメできるし、ブコウスキー好きにも。どこかこわれた登場人物たちは愛おしくはないが他人ではない、そんな感じ。

  • ボクサー、軍人、コピーライター、高校の用務員といった経歴と癇癪、アルコール・薬物依存の病いの中、奇跡的に小説家となった著者の短編集。その個性的な経験が作品にリアリティを与えキャラクターの深みを出している。R.カヴァーに近い米作家。

  • 苦しくて病んでて壊れててどうしようもないのに生き続ける力。ブレーク・オン・スルーのバギットが印象に残りました。コールドスナップが楽しみです。

  • 表題作を含むベトものは「プラトーン」や「ディアハンター」じゃなく「ワンスアンドフォーエバー」や「フルメタルジャケット」に近い感じがした。社会や他者などから受ける精神的肉体的痛みが通奏低音のように全編に流れる。それに耐え反撃したとしても「ロッキー」のようなヒーローにはなれない。そもそも自ら望んだ闘いではないのだから。「リアルスティール」のようなもの悲しさが常につきまとう。
    どの短篇も読んでいて映像となって見えてくるのだけど、特に『白い馬』が強く印象に残った。物語も描写もとても好きだ。

全22件中 1 - 10件を表示

トム・ジョーンズの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フェルディナント...
冲方 丁
高野 和明
ポール オースタ...
ガブリエル ガル...
村上 春樹
村上 春樹
ポール オースタ...
アゴタ クリスト...
村上 春樹
三浦 しをん
ポール・オースタ...
リチャード ブロ...
遠藤 周作
リチャード ブロ...
カズオ イシグロ
リチャード ブロ...
有効な右矢印 無効な右矢印

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)に関連する談話室の質問

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする