- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309463506
感想・レビュー・書評
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グウィンの編んだこの物語には、読み終えて符合に気がつき驚くところがいくつもあった。まさに細部に神は宿るといったところか。その人その人でなければ見えないことが語られている、その意味に至って「ああ!」と思うーーその、主人公たるひとりの少年の成長に絡んでいく繰り返しが、かれが決意を定めるシーンに繋がって大いに感嘆してしまった。ドラマ性というものは、派手なところにばかりあるのではないのだろう。それが(今のわたしには)物足りないというだけで……
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相当長い間、積読していたのだが、東京モーターショウに行った東京のホテルで読んだら、面白すぎて一気に読み終えてしまう。続編を大至急買わないと!
それにしても、ル=グウィンは、独特の世界観を作るのがうまい、うますぎる。 -
2016/10/2購入
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力をもたないものに力のあるものの気持ちがわからんように、力あるものは力がないものの心の中なんてわからない。
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だいぶ前に読んだ時は原文で読んでて、(日本語でも読んでたかもしれない)二部三部がみどくだったので一部から。もう英語で本を読む体力はない気がするけど、原文が読めたら楽しいのも確かだ。カスプロマントの「もどし」のギフトは "undoing" となっていて、日本語で読んだ時より怖い感じがした。好きな箇所はオレック母が蟻の物語を語る場面とか。ギフトのギフトのこととか。
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魔法の力“ギフト”が存在する世界。「西のはて」を舞台としたファンタジーです。貧しい領国の跡継ぎとして育てられた少年オレックが、周囲の大きすぎる期待や、自分の能力への疑問、親との関係など、八方ふさがりの状況に苦しみながら、それを乗り越え、自分自身の生き方を見つけ出す姿に感動します。現実には、存在しない世界を作り上げた作者の筆力に圧倒されます。
【姫路市立城内図書館】