- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464206
感想・レビュー・書評
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最初は内容が頭に入って来なかったけど、読み進めるうちに引き込まれた。
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またも恋愛SFと思い込んでオチを予想出来なかった
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『ハローサマー~』などがすごくよかっただけに、期待しすぎちゃったかも。ちょっと物足りなさを感じたまま読み終えました。
とはいえ、後でよくよく考えると、この小説で描かれているSF設定が、実はそんなにSF設定に感じられないからこそ、そこにぐっとこないだけなのかも。たとえば人口減少社会であったり、地域の経済的支配の構図であったり、旅行者のリアルタイム配信など、すでにそこらへんにありそうな事柄。その意味では、先見性がすごく高かったのかも。(2019年11月17日読了) -
青春SF恋愛小説という超限定的なジャンルの名著「ハローサマー、グッドバイ」で有名なマイクル・コーニイの作品。ハローサマーにも言えることだけど、この作者は惑星内(国家)の不穏分子の広がりや不満の高まり方を描くのが異常なほど上手い。本気のディストピア小説を書いたらめちゃくちゃ読み応えがある作品ができそう。
オチが全く予想できなかったハローサマーと違って、本作は途中からオチに薄々気付いてしまった…。気付かずに読み終えたら衝撃がもの凄そうだけど、作者自身も気付いてもらうためにあえて強調した表現を繰り返したんだろうな。 -
『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』読んで、コーニイの小説もこれで3冊目。
宇宙を股に掛ける大企業が行き詰ってる田舎の惑星にやってきて、行政まるごと買い取っちゃう話。現実に照らすなら、〇〇県の議会と行政機構を全部Googleが買っちゃいました、という感じ。
保守・革新で村は割れてしまる。Googleも住民に甘言を並べるが、だんだんと正体を現して、気付いたときにはもう……と、内容は大体想像が付くだろう。
恋愛要素は、一見パフェの上に載ってるシロップ漬けさくらんぼのような、取って付けた感じを抱いてしまうのだが、女性に盲目的になる男を傍から見たら、実際そんなもんなのかもしれない。それほどまでに美しいのが、今作のヒロインであり、ある意味で数多の恋愛小説のヒロインをぶっちぎる魅力を備えている。私は好きではないけれど。 -
ブロントメク! (河出文庫)