生活の世界歴史 10 (河出文庫 826J)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309472201

感想・レビュー・書評

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  • イギリスの産業革命について深く勉強したいと思い本書を手に取りました。これまでにアシュトンの「産業革命」などを読んではいましたが、本書は産業革命時代の人間像を可能な限り生々しく記述されていて、とても勉強になりました。文庫版で購入しましたが読み応えは十分です。産業革命によって人々の生活が劇的に変わりましたが、当時の英国でもっとも重要だったのが社会的地位。上流、中流、下流(労働者層)という意識は産業革命時代に生まれたそうですが、本書を読むといかに多くの人々が自分自身の社会的地位をあげることに必死になっていたかわかります。21世紀の現在でも周りの人からどう見られているかを気にしながら生活している人が多いですから、人間は古今東西あまり変わっていないんだな、と苦笑しながら読みました。

    本書でとてもよかったのは当時の絵画、版画をイラストとして多用していることです。文章を補完する意味でとても良かったです。また興味深かったのは当時英国に旅行に行ったドイツ人旅行者の日記のように「外国人から見た産業革命」がわかることです。イギリスの良いところ、悪いところが生々しく記述されていて、想像力をかきたてられました。産業革命を学ぶ人は本書は必須かと思いますし、学術研究ではなく教養として産業革命の勉強をしたいという人も十分楽しめます。

  • 産業革命前後の産業構造変化と,それに伴う人々の生活の変化を解説した一冊.産業革命によって,人間と同じように食料を必要とする馬や羊に頼っていた「農業社会」が,全てを石炭や水から生成し,あるいは他の場所から運搬するという「工業社会」に転換したこと,それに伴って人々が生活の中で求めるものが変容していったことが分かる.

  • [ 内容 ]
    快適を求めた生活大革命時代。
    近代都市生活の成立過程の中に、豊かさへの夢と現実の矛盾構造を詳細具体的に描く。

    [ 目次 ]
    現代社会の夜明け―石炭と鉄と勤勉
    コーヒー文化の誕生―生活様式の国際化
    多彩化する生活
    人口過密・異臭・貧困―都市の生活環境
    庶民生活の哀歓
    食事・娯楽・旅行―庶民生活の向上
    虚栄の市―上流・中流階級の生活

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • このシリーズも自分の専門だけあげますが、他のも面白そうでシリーズ買いしたのかな?中国史のとかも面白かったです。

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