- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309473611
感想・レビュー・書評
-
インド研究者の著者夫妻が、カレー文化論やカレーの成立の歴史、日本でのカレーを取り巻く状況等をエッセイを交えつつ分かりやすく編纂した書。
もはや日本の国民食となっているカレーが本場インドではどのようなものなのか、カレーとは何か、などとても興味深い内容が並んでいる。
カレーを文化としてみる「多様の中の統一」という考え方はとても興味深いものがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんな学問があったとは。カレー学。
カレーの発祥はもちろんだが、その背景インドの歴史や文化に必然的に派生。
果てはお釈迦様の乳粥へ。古代インド文化へ。
日本人もカレー好きだよね。
カレーライス、ライスカレー、その違い。
たかがカレー、されどカレー。
その妙義、実に深い。
ああ、美味いカレー食べたくなってきた。 -
インド人だけではなく日本人、もちろん私もカレーを食べている。今では世界中の人がけれーを食べている。インドでは、カレーライスとは言わず「カルリー」、カルリーライスという。インドの彼れーは日本で食べているカレーライスとはかなり違うものである。おかゆ見たいらしい。スパイスというのは、薬なのである。クミン、コリアンダール、フェンネルなどこれら香辛料は漢方薬として日本にもちゃんと入ってきている。日本食にカレーがなったのは明治末期のことである。これからも食べていきたい。
-
一言で言うとカレーの説明書みたいな本でした。カレーが好きな人、カレーに興味がある人は読んでみるとなるほどと思う事が沢山書かれていました。インドでカレーライスと頼むと日本とは全く違うものが出てくるそうです。日本でたいていの料理にしょうゆが使われているのと同じで、インドではカレー粉が使われています。つまりインドのレストランで「カレーライスください」というのは、日本の料亭で「しょうゆ御飯ください」と言っているのと同じらしい。このようなまだ知らないカレーの事について書かれていて面白かったです。
-
・インドで日本人が「カレーライス」と注文すると、白いヨーグルトの料理が出てくる
・インドではヨーグルトのことをカルドゥと呼ぶ
・なので、日本人が「カレーライス」と注文すると、「カルドゥライス」と聞き間違えてヨーグルトの料理が出てきてしまう
・またカレーライスのことはカルリィライスと呼ぶ
・カレーライスはインドが主流と言うだけではなく、昔からイギリスなどヨーロッパなどでも食べられていた
・日本で味付けに醤油が使われるように、インドではカレー粉が調味料として頻繁に使われる