無意識という不思議な世界: あなた自身も気づいていない (KAWADE夢新書 158)
- 河出書房新社 (1998年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309501581
作品紹介・あらすじ
自分の言動は、自分の頭で考えたとおり反応していると思ったら、じつはそうではない。「無意識」という自分でも気づかない心の働きによって日常の多くの意思決定が左右されているのだ。さらには、新しいアイデアが浮かんだり、「第六感」を働かせたり、生命力を高めたり…。認知科学が、知られざる心の機能「無意識」の正体に迫る。
感想・レビュー・書評
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無意識と意識。
このふたつは、認知科学ではふたつ区切られたものではなく、無意識は意識の水準が下がっていて自分では気が付いていないようなものを指し、無意識の癖や行動などがそうで、ただ何となく浮かんだ考えも無意識とする。
何かを意識しているとき、無意識は水準は下がっているけれど、ずっと働いている。
なので意識と無意識は切り離して考えることはできない。
心の働きの大半は無意識下で行われている。
そうなると、私たちは、普段、自分で意識して考えたり、行動したりしていると思っているけど、
実は、無意識に、そう考えたり、行動したりしているのかもしれない…。
題名の通り、無意識の不思議な世界がいっぱいつまっている本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★★人の心の中に「意識」と「無意識」という二つの部分がある訳ではない。認知科学では、人間の心の働きのうちそのとき「意識」の上にのぼってない部分が「無意識」なのであり、「意識」と「無意識」を別物とは考えていない。つまり「無意識」とは「意識」の水準が下がっていて、自分で気づいていない部分である。無意識の不思議な世界を研究対象とした認知科学についてもっと知りたくなった。