血みどろの西洋史狂気の一〇〇〇年: 魔女狩り、拷問、ペスト、異常性愛…中世ヨーロッパの「闇の時代」の真相に迫る! (KAWADE夢新書 335)
- 河出書房新社 (2007年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309503356
感想・レビュー・書評
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購入して果たして何年かけて読み切ったのか(放置していたともいう)
著書名の通り、1章から3章までは魔女狩りや中世における医療関連、拷問といった随分と血生臭い話が続く。普通にえぐい。
しかし話が進むと、宗教の話が主題になってくる。キリスト教を中心とし、当該宗教の逸話と他の神話での類似性等についての指摘やキリスト教における「女性」と「男性」の性差など。
ただ、どの話をとってもひどく惨たらしい話が多い。けれど、同時に、現代にも確かに現存している問題との類似性もある話はあるのだ。
例えば、晒し者がエンターテイメントだったという話は、現代にもある話だ。むしろ娯楽が少ない時代以上にタチが悪いと言える。
また、キリスト教の迫害についての話は、以前見た映画の「アレクサンドリア」を思い出した。なぜ他者にされて嫌だったことを人は忘れてしまうのだろうか。著者は巻末にて「無知ほど恐ろしいものはない」と執筆しているがまさにその通りである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいて体が痛くなって来る本。宗教は残忍性を抑えるどころか助長してしまうんだろうな。
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(推薦者コメント)
ヨーロッパの血腥い歴史。人間はかくも残虐なのかと読んでいて辛くなってくる本だが、現実に起きていたことなのだから、目を背けてはいけないだろう。 -
魔女狩りについて知りたくて読んだのだが、ロボトミー手術、テンプル騎士団の悲惨な末路の事など興味の湧くトピックが沢山あってけっこう楽しめた。
ローテンブルクの中世犯罪博物館で数々の酷な処刑道具を見たことがあるが実際どのように使われたのかを知るとかなり怖い。
個人的には聖書の「福音書(正典/外典)相関図とその内容説明が面白かった。 -
きっかけは怖い物見たさからであったが、本当にこんな事があったのかと。人は無知や思い込み、精神的な成熟度が高くないと大変なことを起こすのだということを思い知らされる。ヨーロッパも他の地域のことは言えた物ではないと言うことを改めって思わされる。
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変態教授の「魔女裁判」に関する新書。
拷問器具、方法を詳しく残酷に解説。
想像力のある人にはお勧めできない。 -
中世の西洋がどんなものだったかをちょっとむごそうな方面から見た一冊。とはいえ、著者は美術史と文学史の研究者なのでタイトルから想像されるような内容とは異なったものだと感じられる。
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残酷だけど面白いらしい。本当に「史実」が書いてあるんだろうか?
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中世の欧州どうした
排泄物が上から道路に降ってくるという話はきいたことがありますが(ハイヒールの誕生秘話かなにかで)