動物の死は、悲しい?---元旭山動物園 飼育係がつたえる命のはなし (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 110
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616636

作品紹介・あらすじ

旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう-。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 元旭山動物園飼育係で絵本作家のあべ弘士さんが、子どもの頃から現在にいたるまでの道のりを語ります。自然の中で遊びまくったこと、2年浪人して結局大学に入れなかったこと、絵描きになろうとしたこと、そして飼育係になったこと。まっすぐな道ではないけど、全てが必要なことだったと自信を持っていえる強さ。生き物との真剣な付き合い。そして夢をかなえるということ。若い人たちに勇気を与える本。

  • 「旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう-。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。」

  • 飼育員の葛藤 自然からの解離 

  • 動物の死、というよりも、動物飼育員になった経緯、なってからの経験、その後の活躍、の合間に動物の死の尊さについて語っている。じんわりとした気持ちにはなった。

  • 旭山動物園について調べるために図書館で借りた本。
    あべさんの生い立ちから、飼育員としての工夫までが書いてあり、動物について、人生について、考えさせられる本。

  • タイトルと内容が結構ずれている。いや、正確には、タイトルから読み取れることよりもずっと広範囲の事柄が扱われている。死だけではなく、仕事をするときの心構えのこととか、読書によって世界を広げていくこととか…。でも、もちろん、タイトルでいわれている「動物の死」に関しても、とても学ぶことが多かった。だけど、それだけではない本。「動物の死」を細い中心軸にして、人間として生きることに関する多くのことが学べた。

  • (2012-10-07)

  • 生き物
    を 飼っている人
    動物園が
    好きな人
    人生に
    疲れている人

    そんな 人たちに
    ぜひ 手にとってもらいたい
    一冊です

  • ティーンズ文庫(ヤングアダルト)系

    わかりやすく面白かったです

    どこかで聞いたお名前だと思ったら
    「あらしのよるに」の著者さんだったのですね
    あの旭日山動物園の元飼育係でもあります

    動物園の飼育係は、子供のころなりたい職業のひとつでした。

  • 現在は画家で、20年以上、今は有名となった旭山動物園で飼育員として働いてきた筆者の、動物との関わりを通じて感じ、思い、考えたことを綴った半自伝的な作品です。

    奇を衒うといったことのない文章で、筆者がまっすぐな気持ちで動物と接してきたことが伝わってきます。動物の飼育員の仕事がどういうものなのか、という部分もわかっておもしろいし、今の旭山動物園がどうやってできたのか、昔はどんな動物園だったのかもわかります。子供も大人も楽しめる良書だと思います。

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著者プロフィール

1948年、北海道旭川市生まれ。旭山動物園で飼育係として25年間勤務した後、絵本作家に。『あらしのよるに』で第26回講談社出版文化賞絵本賞、第42回産経児童出版文化賞JR賞受賞(1995年)、『ゴリラにっき』で第48回小学館児童出版文化賞受賞(1999年)、『ハリネズミのプルプル』で第14回赤い鳥さし絵賞受賞(2000年)、『クロコダイルとイルカ』で第23回けんぶち絵本の里大賞大賞受賞(2013年)、『宮沢賢治「旭川。」より』で第63回産経児童出版文化賞美術賞受賞(2016年)。そのほか絵本多数。

「2023年 『あてっこ どうぶつずかん だれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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