ボクたちに殺されるいのち (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 78
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616650

作品紹介・あらすじ

日本では家族の一員として可愛がられるペットがいる一方、飼い主の都合で捨てられてしまうペットが少なくありません。見放されたペットはどうなるのか?私たちの責任も含めて考えてみましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 本書の書かれた2008年度の犬猫の殺処分数は約28万匹(犬8万、猫20万)。幸せになるために生まれてきたはずの犬猫たちが、毎年炭酸ガスで殺処分され続けています。
    動物を最期まで飼育するのには、飼い主の責任と愛情と忍耐が不可欠です。筆者は手始めに、公立中学の動物愛護センターや保健所への見学と、殺処分される犬(一匹)の学校引き取りによって、動物とのふれあいによる命の大切さを身近に感じて欲しいという提案をしています。
    本書は中学生向けに書かれた「14歳の世渡り術」シリーズの一冊ですが、問題点がわかりやすく解説されており大人が読んでも有益です。時間があれば親子で一緒に読んではいかがでしょうか。

  • 社会

  • 題名だけで購入して見たんです。
    でも読んで良かった。14歳~向けなんで読みやすいしね。

    データ的に古い感じは否めないですが、内容は色褪せません。

    是非、ペットという命と関わる前に読んでいただきたい。

    そして、行政に対し税金の無駄遣いなどで憤ってる方々にも是非。
    動きの鈍い組織を動かすより効率的な方法が見つかるかも知れませんよ。

    そう言えば、最近は殺処分ゼロを目指す動きが進んでる見たいですねェ~

    どこかにしわ寄せが来ないことを祈ります。必要悪もあるのでは・・・・

  • テーマがテーマだけに、斜め読み。それでもあんまり知りたい世界ではないよね。目をつむってしまってはいけないのだろうけど

  • 日本では家族の一員としてかわいがられるペットがいる一方、飼い主の都合で捨てられてしまうペットが少なくありません。「衝動買い」ならぬ「衝動飼い」の結末として、多くのペットたちが人の手によって命を絶たれています。
    見放されたペットはどうなるのか?私たちの責任も含めて考えてみましょう。
    【兵庫県立図書館】

  • 中国では不要な犬や猫をドリームボックス(殺す機械)へいれずに、食用で食べている。日本の保健所で、犬、猫、うさぎを、どうせ殺すなら食べたいという中国人たち。不要で殺すなら、中国人に食べてもらうほうがいいと思う。

  • 14歳の世渡り術シリーズ。ペットのこと、動物との共存のこと、殺処分される犬猫のこと。「最後まで面倒をみる」ことや「捨てずに全て食べる」ことについて深く考えさせられる。うちに今いる猫を大切にしようと思った。子供にも是非読んでほしい。

  • 毎日殺処分されていく犬猫たちの現実について書いた本です。
    野良猫なんかを見てほっこりしている私ですが、やっぱりこうした現実があることを忘れてはいけませんね・・・。
    印象に残っているのは殺処分の仕事に従事している方々について書いたくだり。辛くないはずはないですよね・・・。

  • 教室図書に加えようと購入。
    大人の私が読んでも、いのちについていろいろ考えさせられた。
    ある動物愛護センター職員さんが著者に語った
    「飼い主は、自分の手で殺すことができないから、センターに持ってくるわけですよね。死ぬ瞬間が見たくないから、他人の手で殺してほしいなんて。本当は『自分で殺して、自分の庭に埋めろよ』といいたいですよ」
    という言葉が心に残る。
    中国での犬の食肉の話などから、いのちをいただくことを考える「食育」のこと、愛護センターの犬を総合教育の一環として学校で飼えないか?などの話も興味深かった。
    中学生向けに書かれているのでとても読みやすく、1日で読めた。

  •  ペットを飼うということ。飼い主の責任。身勝手な飼い主によって殺されるいのち。
     ペットの身元証明の役割を果たすマイクロチップの話は、仙台市の獣医さんに取材(2010年)。マイクロチップの普及はなかなか進んでいないのが現状だそうだ。
     

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著者プロフィール

昭和43(1968)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノン

「2010年 『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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