- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309617077
感想・レビュー・書評
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百人一首の現代語訳がくだけた言葉で書かれていて、わかりやすかった。文法がわかりにくい部分や当時の文化などをふまえた説明がされてて、とっつきにくくなく、面白かった。
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産経新聞ビブリオエッセー掲載('21.12月間賞)
https://www.sankei.com/article/20211228-BJQUH2F2BVPYBOZF4NHXXS3NIA/ -
子どものころ、百人一首を学校の仲間たちと楽しみました。
ただ、意味はさっぱり分からず、お気に入りの札は、女子は皆、
『あまつかぜ くものかよいぢ ふきとぢよ
をとめのすがた しばしとどめむ』で
この札を狙って、大騒ぎになっていました。(句の中に乙女という言葉が入っていたため)
図書館でたまたまこの本が目につき、読んでみました。
100句それぞれの訳と情景、作者の人物像が出ていて、とても面白かったです。
句の意味を知り、お気に入りの句が変わりました。
『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの弱りもぞする』 式子内親王
(訳 玉を貫く緒よ、わが命の流れよ 切れるというならいっそ切れてしまいなさい この先、長く生きたとして、恋を忍ぶ力が弱まるとこまりますから)
それにしても昔の方々は、年齢関係なく、今より情熱的に恋をしていたのですね。 -
歌どうしの関係や作者、作品が生まれた背景にも言及しているので歌についてより深く理解できる。
ふりがなや文法の解説に誤字があるのはちょっと気になる。 -
子供の頃、家族でよくやっていた百人一首。
意味もわからずやっていたけど、以前放送されたNHKの“恋する百人一首”から俄然興味が湧いた。
現代風の訳詩もつき、わかりやすい解説もある。
「こんな背景、こんな意味だったんだ」と目からウロコでした。
好きな和歌をいくつか
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思う 崇徳院
ちはやふる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは 在原業平朝臣
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり 入道前太政大臣
なんだか、目の前に情景が浮かぶわ~ -
短歌のアンソロジーといえば百人一首。一首一首に、現代詩訳(!)と解説がついており、和歌の用語紹介もあるので、和歌初心者や勉強中の人におすすめ。
(YA担当/なこ)