短篇コレクション 2 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

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  • 河出書房新社 (2010年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309709703

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短篇コレクション 2 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)の感想・レビュー・書評

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  • 「おしゃべりな家の精」
    わからなさすぎて愕然とした。
    「リゲーア」
    俗から聖へ、そして原始へ。
    「ギンプルのてんねん」
    愚者=聖人
    「トロイの馬」
    シレッと日常
    「ねずみ」
    オチだけがつまらない。
    「鯨」
    気が滅入る。けれども、文中で化学反応を繰り返す抽象語が
    魅力的。
    「自殺」
    女への酷薄。
    「X町での一夜」
    うーんいまいち。
    「あずまや」
    オチがあからさま。そこに至るまでは良い。
    「犬」
    犬がユダヤ教の神みたい。
    「同時に」
    ヨーロッパはここまで病んでいるのか!?
    「ローズは泣いた」
    屈辱を忍ぶ者へ同情を寄せる、みずみずしい感性。
    「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」
    前半はノスタルジー、後半は現実。ノスタルジーを蝕むのはエンドゥール人こと、ソ連か。
    「希望の海、復讐の帆」
    孤独。刃で身を切られるような孤独。死なないための彷徨。
    「そり返った断崖」
    あまりに濃密な、デッサン。
    「芝居小屋」
    穏当な「闇の奥」。それだけに、悲哀をそそる。
    「無料のラジオ」
    成功は、その時点での失敗。
    「日の暮れた村」
    小説の俳句。「充たされざる者」の原型のようにも見える。発表年の前後はあえて調べない。
    「ランサローテ」
    写真あってこその小説。好きだからあえて再読しなかった。

    各短篇の最初に付されている池澤夏樹のコメントがひどく邪魔だった。

  • さすがというか、どれもレベル高い短編で非常に満足しました。カズオイシグロやバイアットの短編はなかなか読めないので嬉しかった。
    レビューでも多く書かれてますが、ウエルベックの短編は衝撃的でした。なんというかヨーロッパの問題を詰め込みつつ、面白さもあるという。
    どれもヨーロッパらしいけど、舞台はヨーロッパだけでなく様々な場所の短編が多く、このへんが池澤さんの嗜好が出てるのかなあと思いました。

  • ランペドゥーサなど。

  • ウエルベックのランサローテ目当て。海外文学読みの割になぜか自分は池澤全集に手を出すのをためらうかというと、なんというかその彼が全面に出すぎなんですよ。この短篇集もそうそうたる作家がならんでいるんですが、その小説の巻頭に夏樹センセイがいちいちコメントを寄せていて、残念ながら、そういうのが嫌なんです。本を読む前にあなたの先入観で邪魔しないでほしい。あと、一冊の本の中に複数の作家が並んでいるのって落ち着かない。この作家と一緒にされたくないようなあとか勝手に不快になってしまう。
    肝心なウエルベックの短編は意外と面白く読めた。短編も上手いんんだなあこのひと。人間の欲望と観光産業。おそらくこれをスケッチとして『プラットフォーム』へ膨らませたのであろう。
    翻訳は日本語がちょっと古臭い印象。「気をやる」ととかまるで永井荷風の『ぬれずろ草紙』かと。いつの時代だ。でも新訳が出るみたいですよ、脱・全集。

  • 池澤夏樹氏編集の世界文学の短編コレクション。
    Ⅱではヨーロッパ圏の作家たちの多彩なエッセンスを少しづつ味見できます。

    ◇お茶の水女子大学OPAC
    http://www.lib.ocha.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB02617895

  • 珠玉の短編集。ダークな話が多めだけれど、面白かった。特に、トレヴァー、カズオ・イシグロのよさにしみじみ。そしてミシェルウェルベックが衝撃だった。こういう感じなのね。これから読む「地図と領土」の心構えとして、肝に銘じよう。


    ※リアリズムとは何か。作家が基準として立てながら、その一方で常にそこから逃れたいと思っているもの。ー世界は説明し得るかと問われて、リアリズムは「イエス」と明快に答えるが、幻想は「さあ……」と答えをためらうのだ。

  • 全てではなく紹介文で関心を持った編を読む。
    ウィリアム・トレヴァーとロジェ・グルニエは以前読んで印象深かったので、読む。須賀敦子訳アントニオ・タブッキ「芝居小屋」が不思議な雰囲気でおもしろかった。取りあげられている短篇は、著名な訳者が訳されたという印象。この本のための初訳もあった。

  • 「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」「ギンプルのてんねん」が記憶に残ったくらいで、どれも好みではなかった……
    「リゲーア」はセイレーンの話だったか?これは良かった。
    多分、この手の現代的に暗いものを抱えている短編が、「世界文学全集 3-05」よりさらに苦手なんだろう……
    タブッキを久しぶりに読めてよかったなあってくらい。

  • 『トロイの馬』レーモン・クノー

    馬! 爆笑!

  • 楽しかった!!!!!!!

    困ったことに『リゲーア』の印象が強すぎて素敵過ぎて(何が素敵かはよくわからない。作者の見ている世界が美しいという感じ。優れて持っているだけで心地よい写真集みたいな)

    で。『山猫』を見たくなりました。この作者のジュゼッペ・トマッジ・ディ・ランペドゥーサ氏の唯一の長編作で、そして自叙伝的なるもののようなので。

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短篇コレクション 2 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)の作品紹介

20世紀ヨーロッパを中心とするヴァリエーション豊かな傑作19篇。新訳・初訳も含むアンソロジー。

短篇コレクション 2 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)はこんな本です

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