- Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309724959
感想・レビュー・書評
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すごく良かったです!理由を三つにしぼります。
?半分以上がカラーで、絵、写真、地図などの資料がとても多くて楽しい。
?私は元々バロック音楽と美術が好きなのですが
ハプスブルク家や歴史上のつながりがよくわかりました。以下引用
>バロック芸術の開花は、ハプスブルク家が、パトロンとしてまた愛好者としてその発展を支えたばかりでなく、王家自身がその才に恵まれた皇帝を輩出したという意味で、ハプスブルク家の存在をおいては考えられない
そして
>光り輝くバロック芸術は、ハプスブルク家の自負を誇示するとともにカトリックの権威をさらに高めるために、きわめて重要な役割をになっていたのである
?あとがきの加藤雅彦氏の言葉を借りれば
私の場合「王家の悲劇やロマンスへの興味」が大きいのです。
確かにディズニーみたいな、ミュージカルみたいな
映画や物語の世界みたいなイメージがハプスブルクにありました。
でも、先日のTHEハプスブルクで、明治天皇との友好を目の当たりにし、またこの本では二つの大戦から現代へのつながりがとても興味深く書かれていました。
今まで避けていた現代史。いろいろ知りたくなりました。
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-269.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オーストリアについては、「フランス革命後に、時代の潮流であった国民国家形成の波に乗り切れずに、しくじって没落していった時代遅れの多民族国家」というイメージを持っていました。
この本を読むと、前近代のハプスブルク帝国の実力や、近代以降のオーストリアを中核とする「中欧」の存在に気が付きます。
また、フランツ・ヨーゼフ帝の下での末期のハプスブルク帝国が、実は工業化による経済発展を果たしていたり、ユダヤ人に対する解放政策によって新たな学術・文化を生んだという点が、意外でした。
第一次世界大戦が起こらなければ…ハプスブルク帝国が解体していなければ…と想像してみると、なかなか面白かったです。 -
(要チラ見!)
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文章は簡潔で、どの章も長くないので、さらっと読めると思います。「図説」とあるように写真や図表が豊富で、視覚的にも分かりやすく学ぶことができます。ハプスブルクの概要を知りたい人、当時の文化について知りたい人におすすめ。
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「ハプスブルク家ってなんだっけ?」と思ったときに、書店で平積みにされているのを見つけて手を出した本。
「なんだっけ?」と思っていた人間にも、読みやすかったです。 -
分かりやすい。