- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309727882
感想・レビュー・書評
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写真がふんだんで、面白かった。
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東京の街をくまなく歩き撮り集めた良き昭和の時代風景。今の東京とは隔世の感のあるレトロな街並みが懐かしい。一昔前はこんなだったのかと不思議な感慨にとらわれる。高度成長の異様な熱気に包まれた東京。何気ない風情の一つ一つ、人々の営みに未来へ向かう明るい希望が感じられる。
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この本は、昭和40年代の東京の街の様子の写真集です。
アマチュアカメラマンの加藤嶺夫さんが撮りためた写真を街ごとに集め、著者が説明文を加えたものです。
銀座に始まり、日比谷・有楽町、丸の内、日本橋、上野、浅草、高輪・白金台、神保町、谷中・根津・千駄木、渋谷、池袋、etc。
今から40年以上も前の街の様子が見事に写されています。昭和40年代の東京は私にとっても見知らぬ街(なにしろまだ故郷にいましたので)なので、とても興味深く読むことができました。
つい最近、東京駅の駅舎も復元されて公開され、できた当時とほとんど変わらないと言われる、赤れんがの駅舎の姿を見ることができるようになりました。
昨今はレトロブームか、「復元」という方法で、建物などは改修する傾向があるようです。これも「昭和」を残そうとする意識なのでしょうか。
私ぐらいの年代だと、昭和風の建物は、懐かしさや親しみやすさも感じられて、レトロな風景の方がしっくりとくるのです。
地方で育っても、都内の昭和の街並みは懐かしく感じるものがあります。
東京散策をそろそろ始めようかなと思っていたところでしたので、
この本はとてもいいガイドブックになりました。