- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309728407
感想・レビュー・書評
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幻想物。全体的に話がすっと入ってこず、一部嫌悪感を感じさせる作風も絵柄も自分には合わなかった。
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1990年代半ばに『アフタヌーン』に連載された五十嵐のデビュー作。一編が数ページから十数ページ程度の掌編幻想譚を集めたシリーズだ。
いやー、これはすごい。五十嵐大介はデビュー作にして誰の真似でもない独自の絵柄を確立していた。現在の絵柄に比べるとやや未熟ではあるが、これはこれで十分素晴らしい。
各編の物語もよい。この『はなしっぱなし』について、「マンガ版『遠野物語』」と評していた人がいたが、私は『遠野物語』というより宮沢賢治的だと感じた。
そういえば、五十嵐は盛岡市郊外で農業をしながらマンガを描いているそうで、そんなところも含めて「現代マンガ界の宮沢賢治」ともいうべき存在だと思う。
五十嵐作品のどこが「賢治的」かといえば、たんなる自然礼讃に終わらず、宇宙までも含めた自然と人間との交感、一体感が表現されている点だ。
《わたくしは水や風やそれらの核の一部分で
それをわたくしが感ずることは
水や光や風ぜんたいがわたくしなのだ》
これは賢治の「種山ヶ原」の一節だが、五十嵐作品に入れてもまったく違和感がないだろう。
『はなしっぱなし』の一編「雲と霧の戦い」にも、老婆と孫がこんなやりとりをかわす場面がある。
《老婆「あの山に森が見えるだろう。あの森をめぐって幾度となく、雲と霧の戦いがくり返されてきたのさ。
朝の光が射して、森じゅうの夜霧がいっせいに霧に生まれ変わる。霧が勝ったのかそれとも雲か。どちらが森を手にしたのかようわからん。なんしろわしらには、雲も霧も同じにしか見えんでなぁ。まあ、戦なんて他所から見りゃそんなもんだて」
孫「ねえ。雲はどうして知ってんのかな。いろーんな動物とか魚なんかの形になってさ。空から何でも見えるんだろか」
老婆「いやいや。そうじゃないよ、覚えてるのさ。雲になる前、海の水だったことや魚の一部だったこと、草や動物だったときのことを。お前だったときもあるかもしれないよ」(句読点は引用者補足)》
このシーンなどはじつに「賢治的」で、賢治作品の一節だと言われてもすんなり信じられそうだ。
そして、奔放なイマジネーションを的確にヴィジュアル化する絵の素晴らしいこと。
たとえば「雲と霧の戦い」では、雲と霧がそれぞれ白い動物や魚の群れと化し、空を舞台に入り乱れて戦う様子が、見開きの一枚絵でドーンと表現される。
五十嵐は、イラストレーターか画家になっても食っていけると思う。彼の豪華カラーイラスト集が出たら、私は絶対に即買いする。 -
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超いい
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面白い。
ガガガガが好きです。 -
夢を見たような、夢から覚めたような気分になります。
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妖精のような妖怪のようなそんな妖がいるのかもなーなんて思えばただなんとなく道を歩くだけでも退屈な毎日もすこしは可愛げのあるものに見える。
目に見えるものだけが世界じゃない、想像するものも想像を超えたものも含めて世界だってことをおもう。 -
うわぁ!!おもしろいよー!!