- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309728711
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
230523*読了
古事記がどんなものか、知ろうともしてこなかった。古事記と日本書紀の違いも。
世界文学全集、日本文学全集を読破するぞと決めたからこそ、こうして読むことができた。
上、中、下と神々の誕生、神話から人間味のある天皇それぞれのストーリーへと進んでいく。
上巻の中には天照大神や因幡の白兎といった昔話にもなっている話が含まれていて、ここが起因だったことを知る。
天皇の妻がどうで、子どもがどうで…。その子孫は誰々で。名前がたくさん出てきてすべてを理解はしきれない。
一夫多妻であり、寡婦になれば天皇の親族に娶られることもある。子どもをかなり産んでいる人もいるし、女性って大変。
そして、あっけなく殺されてしまったり、こうと決めたらすぐに殺してしまったり。
一話ずつがとてもスピーディー。
口承文学を文字にする。それが土台となってさまざまな物語が生まれてきた。その起点ともなる文学に触れておけたのは、とてもよかったと思う。 -
ページの下部に脚注が詳細に付いており、訳者に「ほらここ、これはこういう解釈で」「ここはちょっと意味わかんないよね」みたいな解説をしてもらいながら読んでる気分になる。名前の羅列も、ただの羅列に終わらず、読み進められました。古事記の無秩序さが魅力的にも見えてくる。
-
内容はいわずもがなの驚愕の世界観。それがぐっとわかりやすくなった現代語訳、またページ構成、編集者としての池澤夏樹にも感服。しかし、原典主義者としては、やはり岩波古典大系が欲しいかな・・・。
-
古事記はそれこそマンガから始まって簡単なものはいくつか読んでストーリーは知っているけど、全部は読んだことなかったから、これで「全部読んだ!」と思えて嬉しい。笑
で、全部読んだ感想は、系図が長い、ということ。正直そこは飛ばし読みだが、人名とか文章が読みやすくて良かった。そして注釈が面白い。ストーリーはもともと面白いし。 -
今まで読んできた訳の中で一番読みやすかった。ストーリーも面白いです。
-
脚注に時折池澤氏のつっこみが入るのが楽しい。
読みやすくはあったけど、じっくり読み通すのはなかなか骨が折れる。もう一度じっくり読んでみたい。 -
上巻の国生みから中巻の途中まではとてもスペクタクルで楽しかった。歴代天皇の話になってからは苦痛だった。しかし、今までなんとなくしか知らなかった話をなぞることが出来て有意義だった。
-
くだけた現代語訳に、丁寧な注釈。今まで読んだ口語訳の中ではダントツに読みやすかった。また、原文の雰囲気がつかめたような気がする。それでも、辞書を併用したり、何度もページを読み返したりしたため、読み終えるのには、ページ数の割にだいぶ時間がかかった気がする。 しかし、我らの由緒正しき(?)神々はみんなぶっ飛んでますな。