- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309750071
感想・レビュー・書評
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NHKの連続ドラマで、一躍有名になった村岡花子の生涯が、書かれている。
伯爵令嬢の柳原白蓮の方が、昔の新聞に今までにないようなゴシップを掲載されたという事で、良く知っていたけど、、作者との深い友情、又徳富蘆花夫人との交流、ミスブラックモアとの師弟関係など、おしとやかな女性としてでなく、本当のキャリアウーマンの始まり出会ったと、言っても、いいのではないかと思われる。
「本の虫」で、あったのだろう!
その当時で、辞書を片手に、翻訳するには、大変であった事であろう。
結婚も、然りだが、愛息子の道雄を、失くした事に、大変、力を落としただろうに、それを、跳ね返し、翻訳に、又、自分の所に、図書館を、作るなど、「火の鳥」の皆共力を合わせて、女性進出を試みた女性である。
彼女が、翻訳した本の中に、まだ、読んで無い作品があるので、読んでみたいと、思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今、朝ドラで話題の村岡花子さんのことを書いた本です。
イラストや写真が多くて、すごく読みやすかった!! -
北見先生より
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「村岡花子と赤毛のアンの世界展」を観た後にショップで買った本。
村岡花子は、名前はもちろん子どもの頃から頻繁に見かけていたのでいずれよく知りたいと思っていたのだけど、かなり前に手に取った「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」の文章がどうしても苦手で(云うなれば素人の二次創作っぽい)途中で投げだしてからなんとなく近づき難くなってしまって、今の朝ドラが始まっても知らないふりをしていたのでした。
でもこの本と展示はすごくよかった!
明治26年生まれの方なのだけど、カナダの宣教師が教育する学校で育ったからなのか、考え方がリベラルで発言主張がしっかりしていて、とてもそんな昔のひととは思えないくらい身近な印象。
彼女の人生や考え方は赤毛のアンのそれ以上に興味深く、書き残された様々なものを読んでいてとっても楽しかった。知的で愛情深い人柄が活き活きと伝わってきて。
それで改めて新潮文庫の赤毛のアンを開いて、見事な文章だなあと感じ入ったのでした。
思えば私は中学生の頃、ほとんどこのひとの文章ばかり読んで過ごしたのだわ。
おかげで健康的かつ上質な読書体験の中で育つことができた。
なんて嬉しい有難いことだろうと、大人になった今、痛感しています。