図説 大航海時代 (ふくろうの本/世界の歴史)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309761114

作品紹介・あらすじ

好奇心と冒険心に突き動かされ、男たちは船に乗った。その先に待つ苦難を乗り越え、アジアとヨーロッパをつなぎ、ダイナミックな世界図を描き出した。グローバルな視点に基づいた、新しい「大航海時代」論の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • “大航海時代“
    なんて胸ときめく素敵な言葉。
    この言葉を作ったのが、昭和3年生まれのこのかた、増田義郎さんなのです。

    増田さんの作品を読んだのは初めてかと思っていたら、なんと3年前にアップアップしながら読んだ、東大早稲田慶応の生協で売れているという『世界史』という文庫本、翻訳をしたのは彼でした。

    でも、この『大航海時代』はあの『世界史』みたいに難しくなく、読みながら自分が当時のヨーロッパに生きているような、東洋への憧れをいだきながら、ワクワクしながら読める本でした。
    当時のヨーロッパ人がアジアをどう思っていたか?
    『黄金の岬』のむこうがわにあると想像される『東アジア大半島』!面白いですね!!
    大航海時代というとポルトガル&スペインなんですが、実はジェノヴァの船乗りがかっこよすぎです。

    と、すごく楽しめる本だったのですが、ケアレスミスもいくつか目立ちます…。
    ジョアン・アフォンソ・デ・アヴェイロがペニン王国を訪問したのが1586年になっているし(P54)、ディアスが喜望峰を通過したのが1488年なのにリズボアに帰着したのが1588年になってるし(P56)、ジェノヴァ商人ピネロがピネリになったり(P60)
    小さいことを気にしていたら、大航海なんてやっていられないですけどね。新しい版で直っているといいなと。

  • 日本貨物鉄道(JR貨物)会長 石田忠正氏
    日本経済新聞 朝刊 読書 (21ページ)
    2016/11/20 3:30
    台風や大雪など厳しい自然に鍛えられた日本人の勤勉性、繊細性、あきらめ、沙漠(さばく)の民に不可欠な宗教心や闘争心、そして針葉樹のように整然とした欧州の論理的、哲学的な思考といった分類には説得力があり、今日の世界をも見事に見通しています。こうした比較文明論や地政学の観点からは『文明の生態史観』や『大航海時代』『海の都の物語』『蒼き狼』などが面白く、歴史の流れも分かります。

  • 海賊っぽい本を読んでたのでついでに借りてみたのだけど、あんまり内容が入ってこない、、、、、、 パラパラ読んでるからかな? マルコ・ポーロが実在かどうか分からない。 パルトロメウが喜望峰発見。 ヴェネチア商人と対抗してアメリカに。 ここらへんは割と先に知ってたりしてたからだろうか? なんにせよ、もう少し興味を持つには違う本が必要だと感じた。 いまは違う本読みます。

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著者プロフィール

増田義郎 ますだ よしお
1928年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学名誉教授。専門は文化人類学、イベリアおよびイベロアメリカ文化史。『大航海時代叢書』(全42巻 岩波書店)の刊行を推進。主な著書に『インカ帝国探検記』『黄金の世界史』『太平洋』など。訳書に講談社学術文庫『西太平洋の遠洋航海者』(B.マリノフスキ著)のほか、『ワルツへの招待』(ロザモンド・レーマン著)、『片隅の人生』(サマセット・モーム著)などがある。2016年没。


「2020年 『アステカとインカ 黄金帝国の滅亡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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