- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309761695
作品紹介・あらすじ
石に刻み、木や葉に書くことから始まった。紙の発明、大印刷時代。デジタル化、本の未来形までを考える。
感想・レビュー・書評
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本に関する各トピックを見開き2ページ、計120ページ程度でまとめた資料集。カラー写真で掲載されている。
竹簡から冊子体を用いられるようになり、ページ線形性が向上し便利になったり、イタリック体で表記することで少ないスペースで文字を書くことができ、本の小型化が促され運搬や流通に影響したなどの現在の紙の本に至るまでの発展の様子を知ることができる。
本の歴史なので、電子書籍の話題はほとんど取り上げられていない。しかし本の存続についてという項目で、「情報の伝達、運搬はデジタルに不可逆的に変質してしまった」「いまや、本というメディアは、たかだかノスタルジーの対象として趣味に応じて保存されるばかりとなるのかもしれない」などとあり、発展の到達点とされた紙の本の終わりを示唆する内容もある。
昔の人は今よりも大きな労力が必要でも「本」を作っていた。数千年の歴史があり今も作られている「本」。その驚異を感じることができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あらためて思ったのは、本というのは知の蓄積であり知の伝達手段であること。木版印刷、活版印刷が手に入る前までは、大変な手間をかけて書き写していました。享受できる利益はほとんどコストに見合わなかったでしょう。
http://naokis.doorblog.jp/archives/history_of_books.html【書評】『本の歴史』 : なおきのブログ
<目次>
1章 書物という仕組みは
2章 本が揺り籃から出る
3章 書物にみなぎり画期
4章 本の塾生した味わい
5章 書物はどこへゆくか
2017.08.24 論文出版状況を調べると、出版の歴史が気になってきた。
2017.08.27 読書開始
2017.09.06 読了 -
graph
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本(書物)の定義として「音声ではなく視覚によって伝達される情報の集積」「社会的な情報伝達の手段である」「情報を運搬したり、保存したりするための手段である」という3つの要素を挙げ、世界史における本の誕生と発展を概説した本。
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本や紙、印刷などに関する話が次から次と語られる。どれも興味深く、全てに通じるにはかなりの博識がいりそう。
軽く読む気持ちで当たるのが良さそうだ。 -
印刷博物館の近くに住んでることもあり、本の中の世界は身近になりすぎて、その価値を忘れかけていましたが、こうやって本になってみると、その素晴らしさを客観視でき、改めて感銘をうけました。でも、印刷博物館で一番好きな場所は、肉声での解説がつく、3Dシアターだったりします。