図説 バルカンの歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 63
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309761763

作品紹介・あらすじ

なぜこれほど、戦争と暴力が続くのか。連綿と引き継がれる戦乱の歴史。平和と独立のために戦い続けた地域の歴史を詳細に追う、バルカン史の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 写真がたくさん入っていて嬉しい。
    少々ぎっしり入りすぎてる気もするが、内容が濃い本を読みたい人には断然おすすめ。真剣に読むとかなり時間がかかる。著者はこの地域の本が出るとなれば何か書いている気がする。著者の先生を一度大学で見かけた。とても真面目で丁寧、硬派な印象を受けた。
    内容は網羅的。かなり濃いので、内容をメモしながら読んだ方が確実に頭に入るだろうという感じ。
    東欧の歴史を知ってから東欧の映画など見ると、少し意味がわかりやすい。わかっていないと、たまに「なぜここに対立が?」などと、それが話のキモなのに、わからなくなることがある。
    今本書が手元にないが、末尾の参考文献表などにも面白そうな本が多々あり、好奇心をそそられた記憶がある。

  • 2

  • なかなか知られていない、バルカン半島(旧ユーゴスラビアを含む)の歴史をビジュアル的に解説してくれている ふくろうの本シリーズの「バルカン半島の歴史」版。

    題名にあるとおり、単に現状の説明だけではなく、近年多くの問題になった、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツエゴヴィナの問題、コソヴォの問題なども取り扱っている。筆者は、5年程度で改訂版を出しているので、激動のバルカン半島の略史と現状を知ることができる。

    内容は、ビザンツ帝国、オスマントルコ帝国、ナショナリズムの台頭と旧ユーゴスラビアの国の成り立ち、冷戦構造の崩壊と国の分裂などをビジュアル的に語っている。類書で新書などの解説本は多いが、ビジュアル的なものを望むのであれば、一読を勧めたい。

  • そういやここってなんでいつも荒れてるの?という単純な疑問から興味を持った。「それで何か分かったの?」「うん、とにかく何かいろいろある。いろいろだ!」そんな感じ。

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著者プロフィール

早稲田大学大学院文学研究科西洋史学博士課程修了。1975~77年、ベオグラード大学哲学部歴史学科留学。敬愛大学経済学部、東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授を経て、現在、城西国際大学特任教授、東京大学名誉教授。
専攻は東欧地域研究、バルカン近現代史
主な著作:The 20th Century through Historiographies and Textbooks: Chapters from Japan, East Asia, Slovenia and Southeast Europe (coeditor, Ljubljana, 2018)、『スロヴェニアを知るための60章』(編著、明石書店、2017年)、『バルカンを知るための66章【第2版】』(編著、明石書店、2016年)、『図説 バルカンの歴史』(新装版、河出書房新社、2015年)、『セルビアを知るための60章』(編著、明石書店、2015年)、School History and Textbooks: A Comparative Analysis of History Textbooks in Japan and Slovenia (coeditor, Ljubljana, 2013)、『クロアチアを知るための60章』(編著、明石書店、2013年)、CDRSEE企画『バルカンの歴史――バルカン近現代史の共通教材』(監訳、明石書店、2013年)、『東欧地域研究の現在』(編著、山川出版社、2012年)、『新版世界各国史18 バルカン史』(編著、山川出版社、1998年)、『ユーゴスラヴィア現代史』(岩波書店、1996年)。

「2019年 『ボスニア・ヘルツェゴヴィナを知るための60章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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