図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 178
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309762227

感想・レビュー・書評

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  • NDC 361.81
    「19世紀から20世紀初頭の英国。由緒正しい貴族の家に生まれた令嬢たち。華やかに見える彼女たちの日常、その裏側の現実は?」

    目次
    序章 彼女たちの人生
    第1章 英国貴族と継承制度
    第2章 令嬢の少女時代
    第3章 令嬢の社交界デビュー
    第4章 令嬢の「ロマンス」
    第5章 令嬢の結婚
    第6章 貴族夫人のつとめ

    著者等紹介
    村上リコ[ムラカミリコ]
    文筆・翻訳家。東京外語大卒、千葉県生まれ。一九世紀から二〇世紀初頭のイギリスの日常生活、特に家事使用人、女性と子どもの生活文化をテーマとして活動している

  • うわー!貴族令嬢って全然楽しくなさそー!と思った笑 社交界とはつまり婚活パーティーなのね…。綺麗なドレスとか素敵なお屋敷とか家具とかごちそうとかは憧れるけど、規則だらけの婚活パーティーかあ…うーん…。わたし貴族令嬢じゃなくてよかった!
    絵図が多くて読みやすく、わかりやすかった。入門にはぴったりかも。

  • ふむ

  • いわゆる貴族の娘たちの生涯、その暮らしぶり、衣裳の苦労や社交界での結婚相手探し、式の準備、嫁いだあとのノブレス・オブリージュとしての活動などについて広く紹介するムック。上流階級は生活のためには働かないものというのが社会通念上あって、自分で稼ぐことは許されないのに、爵位は基本的に男性にしか継承されない。だから貴族の家に産まれた女性たちは適切な相手と結婚しない限り、生活を父親の財産に依存するしかなく、やがて父親が亡くなったあとは生活の規模が縮小する……これも言われてみたらそうだよなあという話で、不自由なものだなあとしみじみした。あと「英国執事」のほうでも思ったけど貴族とその子女の称号と呼びかけ方が死ぬほどややこしくて、さすが英国……。結婚前に両家が詰める「婚姻継承財産設定」の話とか面白かった。先に紹介した「英国執事」ともども読み物として面白いし、写真や絵画も多くて目にも楽しく、資料としてはかなりとっつきやすいんじゃないかと思う。

  • ヴィクトリア時代やエドワード時代の貴族の令嬢の日常。
    絵画は勿論だけど写真がこんなにあることに驚き。

    貴族の相続システムは長子相続、限嗣相続。
    女性の相続は認められなかった。
    ダウントンアビーの原案、脚本家が貴族院で活動する男爵で女性の相続が認められていたら奥さんは、女性伯爵。

    うまくやれたら、優雅なんだけど合わなければ地獄だろうな~

  • 図書館で借りました。

    貴族の令嬢がどんな生活をしていたかを知れる本です。
    写真や絵画が多く添えられていてわかりやすい。

    貴族の令嬢と言えば働かなくてよい収入があるから自由だと思っていました。
    でも少女時代から様々なしがらみや規則に縛られて大人の仲間入りをすると同時に結婚を意識させる日々。
    社交シーズンは未婚の女性にとっては婚活のようなものだったのかな?
    結婚すれば女主人として跡継ぎを産むことを期待され使用人の監督に男主人を助ける。
    そのわりに爵位や財産を継げない。

    何とも自由というものがないな、と意外性を持ちました。
    そして女性にも「ノブレスオブリージュ」はあるんだな、とそれにも驚きました。

  • 英国が爛熟を極め、転換への道を歩み始める19世紀〜20世紀初頭。貴族の令嬢が過ごした豊かで華やかな暮らしぶりと、その陰に秘められた心情を、当時の日記や回想録などの貴重な資料を元に辿る。

  • 英国貴族の令嬢の実態(主に19世紀~20世紀初め)をまとめた本。令嬢の回想禄などを資料として紹介していて、令嬢の本音が垣間見えた。ただ、令嬢が成長して社交界デビュー、結婚、その後…という構成の本は、前にも似たようなものを読んでいたので(そちらは中流階級が主だったけど)目新しさはそんなになかったかも。
    やっぱり同じ方が書いた執事の本も欲しいなあ。

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著者プロフィール

東京外国語大学卒業。著者に『図説英国執事』『図説英国貴族の令嬢』(河出書房新社)、翻訳に『図説イングランドのお屋敷』『図説英国インテリア史』(マール社)等多数。アニメ「黒執事」の時代考証にも携わる。

「2023年 『図説 英国メイドの日常 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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