ポドロ島 (KAWADE MYSTERY)

  • 33人登録
  • 3.27評価
    • (0)
    • (5)
    • (5)
    • (0)
    • (1)
  • 9レビュー
制作 : L.P. Hartley  今本 渉 
  • 河出書房新社 (2008年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309801094

ポドロ島 (KAWADE MYSTERY)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 日本オリジナル短篇集。12篇収録。

    読み終わってからも、語り手はそう言っているけれど、実はこうだったのかな、ああだったのかな、とあれこれ思いわずらうことになる。それが楽しい。

    アンソロジー・ピースとして有名な「ポドロ島」、船頭の言を信じてもそれはそれで怖ろしいけれど、いや実は彼が、いやもしかしたら彼も、いやいやその夫も?なんて考え始めるときりがない。

    「動く棺桶」は不気味ながら、や~いや~いと囃したてたくなるようなオチ。
    凡庸で人と波風立てずにやっていくことに心を砕いているような地味な中年男性が、わなにかけられそうになって・・・・・というこの作品と同じような設定の「毒壜」は、彼を救うための努力は一応したしぃ・・・と自分に言い聞かせていそうなヴァーデュー夫人が一番怖いかも。

    「ポドロ島」同様にもやもやが残るのが、「島」。
    これは普通に読めば訳者あとがきにあるように、“新聞の三面記事の範疇を出ない話”なのだろうが、ところどころ腑に落ちない記述があって、とても気になる。とくにひっかかったのは、語り手の男性が愛人の屋敷のある孤島に渡って後、外は雨が“窓を容赦なく叩いて”いるほどの“嵐”であるはずなのに、“月明かり”でものを見るシーン((しかもかなり重要なものを見つける)が2回ほどある点。
    語り手の、時と場所の認識が混乱してる?
    会話も何だか思わせぶりだし、鏡もあるし。
    もしや二重殺人?
    それとも、語り手が私たちがそう思っているような人物ではない?

    人里離れた屋敷に一人で住んでいる(はず)の男性が夜中に屋敷から締め出され、何とか中に入ろうと画策する「持ち主の交代」は、その行為に伴って屋敷と男性の関係や男性の過去の所作が徐々に明らかになってくるあたりが、怖い。

    なんでもない短い話なのに、なんでもなくはないのかも、と思わせる緊張感ある「合図」も好きな一篇。

      Podolo and Other Stories by L.P.Harley

  • 薄ぼんやりもたげていた不安感がふいにラストで形になって現れる…そんな彼の作品群に魅せられました。
    以下気に入った作品。
    「ポドロ島」
    訳者も書いているように芥川の『藪の中』のように。いろんな受け取り方ができる作品。怖いです
    「島」
    不倫相手に会いに行った主人公が彼女の夫に迎えられ…ラストが怖かった
    「W・S」
    自分の作品の登場人物がやってくる恐怖…きっとS・キングもこれを読んでたに違いない(笑

  • 面白くなくて投げだしてたのをやっと読み終えた。名作ぽく見せかけた駄作。なんかマイナーな名作って感じの雰囲気出してるけど普通につまらない。読むだけ時間の無駄という表現がぴったりくる。怖いことが起こりそうな雰囲気を出しておいて、軒並みそれをスルーするんだから怖がりようがない。

  • 怪奇小説集。だけど怪奇、といっても、そう恐ろしげなものがいろいろと登場する話ではありませんでした。でも登場しないところがなおさら怖い。たぶん、表面をさらっと読んだだけでは怖くもなんともないと思えます。想像力がものをいう作品集かも。
    お気に入りは「合図」。一番短い物語で、一番なんてことのない物語でした。ほんっとなんてことない。何かが起こるわけでもなく、ストーリーだけを見ると、面白くもなんともないです。だけど……このストーリーの裏にあるのかもしれないことをいろいろと想像してみると。一番恐ろしい物語になりました。

  • レビューを読んでて気になりましたw

  • 本当は どうなんだろう?と考えさせるようなこういう話は 大好きです

  • (0810000)挫折

  • 不思議な雰囲気が漂う作品群。

全9件中 1 - 9件を表示

ポドロ島 (KAWADE MYSTERY)に関連するまとめ

ツイートする