ヘルマフロディトゥスの肋骨: 山本タカト画集

著者 :
  • エディシオン・トレヴィル
4.13
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本棚登録 : 223
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309907734

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    耽美主義のあらたな地平を探求し続ける孤高のネオ・ジャポニスト山本タカトの最新画集。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 友人蔵書
    どんな感性をしていたらこんな絵が画けるのか
    後半部が特に好み

  • 第5作品集。
    主として扱われるモティーフは、吸血鬼、少女、両性具有。
    柳原慧『コーリング 闇からの声』やDIR EN GREY『DOZING GREEN』のジャケットも収載されている。

    表題の「ヘルマフロディトゥス(両性具有神)」をモティーフとする作品では、男性器と女性器の交合がシンボルとして描かれている。臓器や血管といった内臓系の緻密な描写が目立つが、装飾的なのでグロテスクさは感じない。「聖域の生成変化」などは神々しいほど。

    また、少女の描かれ方が非常に魅力的だ。以前はあたかも少年から男性器を取り除いた存在のようだったのが一変し、生気あふれる艶やかな髪が死のにおいを引き立て、肢体の柔らかな線がエロティシズムを醸し出している。
    底知れないような背景の黒にも眩惑される。

    基本的な作風は変わらなくても、独特の世界が豊潤さを増していくようで飽きない。ほかの作品集も欲しくなった。
    お気に入りは、「天の陽炎」「アンドロギュノス」。

  • 耽美、悪趣味で美しい世界にうっとり……これ程の純粋で残酷な世界は中々味わえない。お気に入りの一冊。

  • 2008.冬

  • 繊細な線で描かれた人物にある危うさがたまらなくいい。色気がある。
    画集を開いた瞬間、漂ってくる死の匂いに惹かれてしまった。

    内容は勿論、装丁も素晴らしい。

  • うつくしいとは,こういうこと

  • 個展にて購入。原画の緻密さ、迫力には圧倒されました。グロいのに宝石のように魅力的。

  • 夜想で拝見してから気になっていた絵描きさん。<br>
    本屋で平済みの画集を見かけたので手に取ったらモロ好みのイラストばかりで…<br>
    耽美なエロスとタナトス満載。<br>
    美しい少年少女に絡まる性と死、血と臓物と骨、闇…<br>
    エロティックでグロテスクで…<br>
    エログロには違いないのに、淡々と綴られているそれらには、むしろ凛とした美しさを感じてしまう。

  • 両性具有の神ヘルマフロディトゥス

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著者プロフィール

山本タカト(やまもと・たかと)

1960年 秋田県に生まれる

1983年 東京造形大学造形学部美術学科卒業



80年代は主に企業広告のイラストレーションを手がける。

90年代初頭から、19世紀末美術や浮世絵の影響のもとに小説の挿絵を描き出す。

その傍ら「平成耽美主義」と銘打って、幻想耽美なオリジナル作品を制作。

以降、『緋色のマニエラ』『ナルシスの祭壇』『ファルマコンの蠱惑』

『殉教者のためのディヴェルティメント』『ヘルマフロディトゥスの肋骨』

(editions treville 刊)など画集発刊のほか、表紙絵・挿絵の制作、個展の開催など、

意欲的な活動をつづける。



現在 東京イラストレーターズ・ソサエティ会員、国際浮世絵学会会員

「2022年 『吸血鬼の匣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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