- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309908892
作品紹介・あらすじ
軍隊時代の旧友、オリバー・ルエリンの不慮の死を調べていく中で、ベン・ホープは、何世紀も昔の「モーツァルトの死」の謎に巻き込まれていく。オリバーが追い求めたモーツァルトの書簡は、どこにあるのか。そして、オリバーが生命をかけて郵送したCDには何が眠っているのか。オリバーの葬儀のあと、ベンは、世界的に有名なオペラ歌手となっていたリー・ルエリンから突然の呼び出しをうけて再会する。だがそれは二人にとって15年前の苦い過去との再会でもあった。凍てついた冬のヨーロッパ。二人が「モーツァルトの死」の真実に迫るとき、モーツァルトを葬り去った殺人者たちも、歴史のむこうから蘇ってくるのだった。英国の読者を夢中にさせたベン・ホープ・シリーズ第二弾。
感想・レビュー・書評
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面白かったが、モーツァルトがフリーメイソンに暗殺されたというのは、困りますね。読むのに時間が掛かった。
2014年1月2日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベンの軍隊時代の友人のオリバーが亡くなった。妹のリーのもとにオリバーから最後に届いた封筒にはCD。そこには彼が目撃した残虐な儀式の映像が映し出されていた。どうやら自殺だと思われていたが、オリバーは何者かに殺されたようだ。
彼に何があったのか、それを調べることにしたベンとリー。しかし手がかりをみつけ、辿り着いた先々で、その相手は殺されていく。いったいあの儀式はなんなのか、オリバーがつかんだモーツアルトの書簡、なにが書かれていたのか、モーツアルトは歌劇「魔笛」で秘密をあかしたからフリーメイソンに殺されたとされる説、
ベン・ホープのシリーズの2作目。ベンのSAS時代の話も少し語られる。
そしてまた、女と一緒に謎とき。手がかりをみつけたらすぐにそれがなくなり、絶体絶命になり、次をみつけたらまたなくなり、ってパターンなのかな。
しかし展開が早いので、さくさくと読み進む。
前作であったベンの影の部分がなくなってるようにかんじたが、最後にもどってきたよう -
個人的には「消えた錬金術師」の方が好きです
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題名からだと「ダヴィンチコード」の様だが中身は「007」。凄く映像的な作品なので、面白いし読み易い。ホンマに映画化するのかな~?
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主人公は長身、金髪、青い目で元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)、
ヒロインは黒髪に緑の瞳のオペラ界の歌姫
美男美女にモーツァルトの陰謀とくれば、もう完璧というか少々出来過ぎな感じもあるくらい映像的。
しっかりと悪者が区別されている分かりやすい小説。
小難しい本の合間にさくっと読めます。
記事URL:http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-4.html -
前作はそれなりに楽しく読んだのだけど、今作は残念ながら期待はずれ。せっかくの設定(主人公のベンが誘拐専門の探偵)が生かされておらず、蘊蓄部分に関してもものたりない。もう少しみっちりと詰めてほしいところ。ただベンは研究部分については専門家ではないので、そこに関しては語りきれないので、結局アクションものになってしまっていて、前作の良さがなかったのが残念。
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スコット・マリアーニの「モーツァルトの陰謀」は、
前作の「消えた錬金術師」に続く、ベン・ホープ・シリーズのアクション・ミステリー。 前作では触れられなかった、ベンのこれまでの経歴が、ストーリーに挿入されている。
ベンの軍隊時代の親友の死、彼が残したビデオに秘められた秘密結社の存在と、「モーツァルトの手紙」を探すアドベンチャーが始まる。 オーストリア、スイス、イタリア、スロヴェニアと国境を越えたストーリーは、相変わらずの007並の展開で、息をもつかせない。
けれども、あまりにもアクションシーンの多さ、それもバイオレンスが強すぎ、、、そして、大事な人が次々に殺されていくのには、共感できない。
「モーツァルトの死」については、昔から色々な暗殺説があり、多くの作家や作曲家達による、モーツァルトの死を題材にした作品があるので、テーマとしては新しいとは思わない。
映画の「アマデウス」では、ライバル意識を燃やすサリエリによる毒殺説の立場をとっていた。
一般的に広く信じられているのは、モーツァルトはフリーメーソンのメンバーであり、オペラ「魔笛」の中で、イニシエーションの儀式の秘密を公開した為、毒殺で処刑されたのだとされている。
確かに「魔笛」第2幕では、様々なイニシエーション試練
(水の試練、火の試練等)や、オシリスやイシスへの祈願などが
披露されている。
「モーツァルトの陰謀」では、フリーメーソンによる処刑ではなく、モーツァルトがフリーメーソンの宣伝マンとして人気スターとなるにつれ、フリーメーソンの新秩序を恐れた、オーストリア皇帝派がモーツァルトの暗殺に関わったとの説をとっているところが、少し新しい。