モーツァルトの陰謀

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 62
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309908892

作品紹介・あらすじ

軍隊時代の旧友、オリバー・ルエリンの不慮の死を調べていく中で、ベン・ホープは、何世紀も昔の「モーツァルトの死」の謎に巻き込まれていく。オリバーが追い求めたモーツァルトの書簡は、どこにあるのか。そして、オリバーが生命をかけて郵送したCDには何が眠っているのか。オリバーの葬儀のあと、ベンは、世界的に有名なオペラ歌手となっていたリー・ルエリンから突然の呼び出しをうけて再会する。だがそれは二人にとって15年前の苦い過去との再会でもあった。凍てついた冬のヨーロッパ。二人が「モーツァルトの死」の真実に迫るとき、モーツァルトを葬り去った殺人者たちも、歴史のむこうから蘇ってくるのだった。英国の読者を夢中にさせたベン・ホープ・シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったが、モーツァルトがフリーメイソンに暗殺されたというのは、困りますね。読むのに時間が掛かった。
    2014年1月2日

  • スコット・マリアーニの歴史ミステリー、ベン・ホープ・シリーズの第二作。
    モーツァルトの死因について、新説の証拠となる直筆の手紙が存在した!?
    ベン・ホープの軍隊時代の旧友でピアニストのオリバー・ルエリンが殺害されたが、警察は事故死と断定。
    納得いかない妹、オペラ歌手のリー・ルエリンがベンを頼るが、二人には過去の因縁が・・・
    公式には病死とされているモーツァルトだが、自身が毒を盛られているらしいと明かした史実も。
    モーツァルトとフリーメーソンとの関わりとは?
    名作『魔笛』に込められた意味とは?
    旧友が残したCDに映っていたのは、残虐な処刑現場!?
    ベンとリーはモーツァルトの手紙を求めてイタリアへ。
    彼らをつけ狙うのは、オーストリアの秘密組織「ラーの組織」?
    旧友の死や、ベンたちの襲撃に関わる謎の美女、イヴは何者?
    欧州で台頭する新進政治家、フィリップ・アラゴンに迫る危険との関わりとは?

    一作目はフランスでしたが、この二作目の主要舞台はオーストリア。
    ただまぁ一作目同様、本題に入るまでが長い!
    主役とヒロインとの関係が長々と続いてからようやく本題ですw
    クライマックスで突然仲間が増えたのはやや安直だし、危機を打開してくれたのが誰だったのかうやむやだったのが残念。
    しかも安っぽい正義感のせいで、無茶苦茶胸クソ悪いラスト!
    ・・・ところで、一作目のヒロインは?(^O^;

    ニン、トン♪

  • ベンの軍隊時代の友人のオリバーが亡くなった。妹のリーのもとにオリバーから最後に届いた封筒にはCD。そこには彼が目撃した残虐な儀式の映像が映し出されていた。どうやら自殺だと思われていたが、オリバーは何者かに殺されたようだ。
    彼に何があったのか、それを調べることにしたベンとリー。しかし手がかりをみつけ、辿り着いた先々で、その相手は殺されていく。いったいあの儀式はなんなのか、オリバーがつかんだモーツアルトの書簡、なにが書かれていたのか、モーツアルトは歌劇「魔笛」で秘密をあかしたからフリーメイソンに殺されたとされる説、

    ベン・ホープのシリーズの2作目。ベンのSAS時代の話も少し語られる。
    そしてまた、女と一緒に謎とき。手がかりをみつけたらすぐにそれがなくなり、絶体絶命になり、次をみつけたらまたなくなり、ってパターンなのかな。
    しかし展開が早いので、さくさくと読み進む。
    前作であったベンの影の部分がなくなってるようにかんじたが、最後にもどってきたよう

  • 個人的には「消えた錬金術師」の方が好きです

  • 題名からだと「ダヴィンチコード」の様だが中身は「007」。凄く映像的な作品なので、面白いし読み易い。ホンマに映画化するのかな~?

  • ダヴィンチ・コード系なストーリー展開でしたが、重点が歴史や謎解きよりもアクション部分に置かれているので、モーツァルト好きが期待しすぎて読むとちょっとガッカリ・・・となるかも。
    シリーズものの2作目だそうですが1作目は未読です。
    主人公には作者の思い入れがハンパなく伝わってきているのですが、
    周りの登場人物はその分ご都合主義で構成されてて、扱いもあまりよくなかった気がします(;∵)

    結論としては、やっぱりダヴィンチ・コードってすごい! と改めて感じました(笑)

  • ベンの軍隊時代の友人のオリバーが亡くなった。妹のリーのもとにオリバーから最後に届いた封筒にはCD。そこには彼が目撃した残虐な儀式の映像が映し出されていた。どうやら自殺だと思われていたが、オリバーは何者かに殺されたようだ。
    彼に何があったのか、それを調べることにしたベンとリー。しかし手がかりをみつけ、辿り着いた先々で、その相手は殺されていく。いったいあの儀式はなんなのか、オリバーがつかんだモーツアルトの書簡、なにが書かれていたのか、モーツアルトは歌劇「魔笛」で秘密をあかしたからフリーメイソンに殺されたとされる説、

    ベン・ホープのシリーズの2作目。ベンのSAS時代の話も少し語られる。
    そしてまた、女と一緒に謎とき。手がかりをみつけたらすぐにそれがなくなり、絶体絶命になり、次をみつけたらまたなくなり、ってパターンなのかな。
    しかし展開が早いので、さくさくと読み進む。
    前作であったベンの影の部分がなくなってるようにかんじたが、最後にもどってきたようで。

  • 主人公は長身、金髪、青い目で元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)、
    ヒロインは黒髪に緑の瞳のオペラ界の歌姫
    美男美女にモーツァルトの陰謀とくれば、もう完璧というか少々出来過ぎな感じもあるくらい映像的。
    しっかりと悪者が区別されている分かりやすい小説。
    小難しい本の合間にさくっと読めます。

    記事URL:http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-4.html

  • 前作はそれなりに楽しく読んだのだけど、今作は残念ながら期待はずれ。せっかくの設定(主人公のベンが誘拐専門の探偵)が生かされておらず、蘊蓄部分に関してもものたりない。もう少しみっちりと詰めてほしいところ。ただベンは研究部分については専門家ではないので、そこに関しては語りきれないので、結局アクションものになってしまっていて、前作の良さがなかったのが残念。

  • スコット・マリアーニの「モーツァルトの陰謀」は、
    前作の「消えた錬金術師」に続く、ベン・ホープ・シリーズのアクション・ミステリー。 前作では触れられなかった、ベンのこれまでの経歴が、ストーリーに挿入されている。
     
    ベンの軍隊時代の親友の死、彼が残したビデオに秘められた秘密結社の存在と、「モーツァルトの手紙」を探すアドベンチャーが始まる。 オーストリア、スイス、イタリア、スロヴェニアと国境を越えたストーリーは、相変わらずの007並の展開で、息をもつかせない。
      
    けれども、あまりにもアクションシーンの多さ、それもバイオレンスが強すぎ、、、そして、大事な人が次々に殺されていくのには、共感できない。

    「モーツァルトの死」については、昔から色々な暗殺説があり、多くの作家や作曲家達による、モーツァルトの死を題材にした作品があるので、テーマとしては新しいとは思わない。
    映画の「アマデウス」では、ライバル意識を燃やすサリエリによる毒殺説の立場をとっていた。 

    一般的に広く信じられているのは、モーツァルトはフリーメーソンのメンバーであり、オペラ「魔笛」の中で、イニシエーションの儀式の秘密を公開した為、毒殺で処刑されたのだとされている。 
     
    確かに「魔笛」第2幕では、様々なイニシエーション試練 
    (水の試練、火の試練等)や、オシリスやイシスへの祈願などが
    披露されている。

    「モーツァルトの陰謀」では、フリーメーソンによる処刑ではなく、モーツァルトがフリーメーソンの宣伝マンとして人気スターとなるにつれ、フリーメーソンの新秩序を恐れた、オーストリア皇帝派がモーツァルトの暗殺に関わったとの説をとっているところが、少し新しい。

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著者プロフィール

英国スコットランド生まれ。ライター等様々な職業に就いた後本書の原型となる作品を発表。本書の主人公ベン・ホープのシリーズ作品を5作発表。

「2013年 『背教のファラオ アクエンアテンの秘宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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