俵万智:史上最強の三十一文字 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

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制作 : 河出書房新社編集部 
  • 河出書房新社 (2017年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309979205

俵万智:史上最強の三十一文字 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)の感想・レビュー・書評

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  • 別れ来し男たちとの人生の「もし」どれもよし我が「ラ・ラ・ランド」
     俵 万智

     ミリオンセラー歌集「サラダ記念日」刊行の1987年から、30年の月日が流れた。当時はバブル景気の盛りでもあり、「サラダ記念日」も、現代短歌を活気づけた歌集として短歌史に刻まれている。

     〈大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買物袋〉はじめ、「買う」「購う」という消費生活者の喜びが、若い女性の話し言葉で歌われ、とくに名詞の多用と選択の妙は、今なお新しさを感じさせる。

     主な歌集は5冊で、ほか、エッセーや小説の執筆、古典文学の現代語訳なども手掛けている。この度、30周年を機に、雑誌「文藝」の別冊として「俵万智」総特集号が刊行された。

     収録のロングインタビューでは、東日本大震災以後、仙台から息子とともに石垣島に移住したこと、また、現在暮らす宮崎での生活も語られている。変化としては、「自然詠が増えた」こと。気負いのない50代のシングルマザーの発語は、新たな読者を生み出しそうだ。

     短歌は、どちらかというと自己否定を受容する器だが、俵万智は、むしろ意識的に、自己肯定の世界を歌い続けている。

     たとえば掲出の新作もそうである。「ラ・ラ・ランド」は女優を目指すヒロインの恋愛を描いた、アメリカのミュージカル映画。自らの夢を叶えるために「別れ」てしまった男性たちと「もし」結ばれていたなら、それもまた「よし」だったかも―どこまでも前向きな自己肯定が、潔い。
    (2017年7月30日掲載)

  • 授業で短歌を教えるときに、俵万智の歌を必ず紹介する。
    好きだなあとは思っていたけれど、『サラダ記念日』も持っていなかったから、文庫版を買った。
    俵万智ムックが出ると聞いて本屋に行き、これも買った。ムックはやはり内容が濃い!つぶやき日記が面白かった。息子さんの言動がやはりことばをあやつる人の息子って感じで。

    サラダ記念日の中だと、「橋本高校」がやはり気になる。それは自分も教師だからで、重なる部分があるからだ。板書をしている時に手を止めて君のことを考える、というような歌があるのだけど、思わずドキドキしてしまうなー。わたしは仕事中はそういう類のスイッチ切ってるから。
    俳句も教えるのだけど、17文字の制約、そして季語、となると難しい。作ってみようとはいうものの。



    四月、朝 梅とたんぽぽまぶしくて 教壇の上 私もまぶしい

    春の日のわたししゃっきり伸びてゆくこれから始まるここから始まる

  • サンドウィッチマンさんのライブ開始待ちに読んでいたらこちらにも登場。3.11前の日記であった。

  • 対談が面白い。

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