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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313120983
感想・レビュー・書評
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予算編成の側からの解説書は少なくないが、「予算要求」という側面に焦点を当てているのが本書の特色である。予算要求の仕組みとその意義、今後の方向性等を解説してる。
予算要求という側面に光を当てるという意図は良いと思うのだが、予算編成過程の公開や枠予算制度など、結局、予算編成の話が多いような気がして、本書の狙いが十分に果たされているかというとそうではないような読後感をもった。また、内容自体は興味深いのだが、評価システムや夕張市の財政破たんなど論点が拡散しすぎている気もした。予算要求についての記述も、予算には建前とフィクションがあり、合理性よりも政治的性格が強いという指摘はそのとおりだと思うが、その実際のところ(実務での勘所)があまり本書を読んでもよくわからなかった。
ただ、個々の内容としては、勉強になることが多く、特に、人件費や間接経費も含めたトータルコストを意識することの重要性についての指摘は印象深かった。予算を削っても事業が残っていれば(「予算0(ゼロ)事業」)、給与単価の高い職員がオーバーワークで対応することになるので結局コスト高になることが多いという指摘は正鵠を射ているように思う。予算を削るよりも、事業数の純減が重要だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
予算要求のしくみ、考え方、問題点等が分かった。
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