プロの教師のすごいほめ方・叱り方

著者 :
  • 学陽書房
3.69
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本棚登録 : 97
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313652002

感想・レビュー・書評

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  • 参考になることもあります。
    が、やや理想論に傾いていたり、決めつけている傾向があるように感じました。
    現実に子どもと接していて 本に書かれているように「こうすればこうなる。」とは言えないと感じることがありました。

  • この本の中には、筆者の人が大切にしている金言が多くある。「卑怯を教えると言うこと」「喧嘩の相手に直接言わせる」など、見出しを見るだけで、なるほどと思うフレーズがたくさんある。筆者の理論を自分の理論にするために、ちりばめられたフレーズの裏にある筆者の思いを理解する必要がある。

  • 【概要】
     小学校を舞台にした、教師としてどのような姿勢で生徒に接していくか?について「叱る」ではなく「ほめる」ことに対して自らの技術を磨いていくことが肝要だと説いた一冊。また、教師の側から能動的に言葉を発するのではなく、「待つ」「受け入れる」といった点の重要性にも着目した一冊。

    2019年12月27日 読了
    【書評】
     こちらも来月の講演に向けての勉強のために読んだ。
     「小学生」という括りを取っ払って、そこに「大人」という括りを当てはめても「おぉ~なるほど」と思いながら読めた一冊だったね。
     「ほめる」って、実は難しいんだよねぇ。「よかった」「凄かった」っていう抽象度が上がった汎用性の高い言葉だけを使って、どの点がどういった形で「よかった」のかをしっかり伝えないと、場合によっては「ごますり」のように聞こえてしまうことがあるしね。「ありがとう」についても同様。英語の「Thank you for...」の「for」のあとにはしっかりと、Thank you の対象が明示されるのはそういった理由なんだよねぇ。そして、そういった具体的な箇所をしっかりと言語化して相手に伝えるためには、その相手をちゃんと「見て」ないといけないという。褒めるためには観察力というか、相手のことを理解する力が必要・・・なんてことを、トーストマスターズクラブの会長をさせてもらった時に学んだよ。
     読んでて「おっ」と思ったのは、大きな事柄、または抽象的なゴールを達成させるのに、分割して個別の小さな目標を相手に提示してそこに集中させるというもの。・・・これってまさしくプログラミング教育で育ませたい能力の一つじゃあるまいか?この本では先生がこの「抽象的なレイヤーから分割、具体化させる」という作業をワザとしてこなせるといいよ、とあるけど、これが生徒間でできるようになると・・・大きいよなぁと。
     もう一つは「声の出し方」についての tips をもらえたこと、個人的にはよかった!これはパブリックスピーカーとして、技術的な指導をする際にありがたい表現!この箇所だけでも、読んだ意味が大きくあった!
     52の個別事例から、どちらかというと「先生から生徒」に向かうベクトル側面からの説明を取り上げてるように見える・・・けど、実は、「生徒から生徒」に向かうベクトル・・・しかも、可視化されておらず、場合によっては信号が弱いベクトル・・・こちらを受け取ることができてこそ・・・なんだなと。それが真のテーマではなかろうかと思った次第。

  • 374.12

  •  大学院生で教育に興味を持っている自分としては、本書のような指導を心がけたいと思った。実際の教育現場に立つ前にもう一度読み直したい。
     一方で、他のレヴューにあるように本書の内容が理想論に近いことは感じた。教育に絶対の正解が無い難しさをレヴューは表しているのではないか。

  • この本とは逆の一日を過ごしてしまった…
    まだまだ子どもを見る目を自分自身育てなくてはいけない。
    叱りたい時こそ逆の子を見つけて褒める。集団生活でしかできないことですね。

  • かなり読みやすい。
    基本的な子どもへの対応が具体的に書かれている。
    授業の場面のみならず、ボランティアでもサークルでも、子どもと関わる機会があるならば使うことができる技術の宝庫。

  • 「最後はほめて終わりたいですね」ってのは忘れないようにしたい。
    あとはちょっと好みな雰囲気ではない。

    少し理想論と言うか、見開きでまとめるために単純化しすぎたのではないか?

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学大学院教育学研究科(道徳教育)修了。1986年より教職につく。
現在,山形県公立小学校校長。教育研究団体「道徳のチカラ」代表。
<主な著書>
『WHYでわかる! HOWでできる! 道徳の授業Q&A』『道徳の授業がもっとうまくなる50の技』[以上明治図書],
『プロの教師のすごいほめ方・叱り方』『クラスが素直に動き出す! プロの教師の子どもの心のつかみ方』[以上学陽書房],
『子どもを幸せにする「道徳科」』(共著)[小学館],
『道徳授業は自分でつくる』『とっておきの「ニュース de 道徳」』『とっておきの道徳授業』シリーズ(編著)[以上日本標準]

「2023年 『とっておきの道徳授業20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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