成果を上げて5時に帰る教師の仕事術

著者 :
  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313652767

感想・レビュー・書評

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  • 「今日は子どものお迎えがあるから、何が何でも5時半までには職場を出なければいかん! でもやらなければいけない仕事はこんなにたくさん!」とか、「子どもが熱出した!午前中までに仕事を終わらせて、午後から帰って嫁と交代しなければ!」ということがよくある。

    (現に今も子どもがインフルのため、看護休暇を取っている……)

    私にとって、「一定の時間内で仕事(しかもそれなりのクオリティを保って)を終わらせる技術」は必須技術。だからここ数年はこういう本を手に取ることが多くなってきた。

    この本は、私と似たような境遇の人なら誰もが求めているような、そんなノウハウがたくさん詰まった本だ。

    「同僚に悪く言われない程度には仕事はしっかりこなしたい、でも時間的な制約ははっきり決まっている」、そんな人にオススメ。我々以外の業種の人にも得られるものはたくさんあると思う。

    若手の人もぜひ読んだらいいと思う。汎用性の高い時短術もたくさん載っているし、「働く」ということについての本質的な考え方も書いてあるからだ。

    文体から若い人なのかな、と思ったら自分より年上でしかも今は大学の准教授をやっておられるようだ。

    著者の新人時代のエピソードを読んで、いくらでも時間があって、いくらでも仕事に時間をかけてよかった新人の時代を懐かしく思い出した。そういえば学級通信に1時間以上かけてたなあ……。

    そして、結婚して子どもができて、どんどん仕事にかけられる時間がなくなっていく様子が書かれているくだりも「あーわかるわかる」とニヤニヤしながら読んでしまった。

    「愛する人を愛するための仕事術」というフレーズは素敵だ。サブタイトルにしてもいいと思う。

    「本に載っている仕事術はそのままではうまくいくとは限らないので、自分に合ったやり方にアレンジする」というのもその通り。

    そして私が「そうそう、そうなんだよ!」と最も深く頷いて線を引いたのは「遅くまで時間と手間暇をかけて仕事をしている人が有能なのではなく、同じ仕事をするなら短い時間で終わらせる方が有能である」という箇所。

    それにしても、色んな仕事術・時短術の本を読んでいると、業種に関係なくできる人は異口同音に「早く帰ろう、そして余った時間は自分磨きや家族との時間に使おう、結果的にその方が仕事にもプラスになるから」と言っている。

    我々の業界に限らず、「遅くまで残って仕事をしている人=熱心なできる人」という風潮はまだまだあるのかもしれないが、少しずつでもいいから「自分の時間を大切にすること=仕事以上に必要なこと」という考え方が広まっていけばいいな、と思う。

  • 再読。年末年始休み中に改めてサラーっと通読しました。
    第1章の最初に著者さんがおっしゃっているように、一人暮らしだと「時間はいくらでもある」んですよね;^^ 残ることが常態化してしまったところは、著者さんも私も全く同じだと思い、共感しながら読み進めました。
    基本的で簡単に見えることがたくさん書かれてありますが、自分の働き方を改善させてくれそうな考え方が書かれていました。まずはTODOリストでやることを整理する。これを続けていきます。
    表紙が黄色なので、本棚に置くと目立つので、またタイトルが目に止まったときには再読しようと思います。

  • 当時小学校教諭だった岩瀬先生の、仕事術論。
    今まで読んだ教師の仕事術の本の中で、一番しっくりきたし、好き。
    仕事の管理についての技をマネしたところ、すごくはかどるようになった。
    岩瀬先生の本を読むといつも元気になれる。

    購入した本。

  • 2020/11/14 再読了

  • 5時に学校を出るための業務改善の方法が書かれている。核家族で育児をしながら共働きならどうしても、5時に学校を出なくてはならないので必然的に効率よく仕事をしなければならない。そういう必要感に駆られることが、一番いい。

  • 共働きの人におすすめ
    仕事効率化したい人におすすめ

    実践できそうなこと
    ・金曜日から一週間のリストを作る
    →全部タスクを書き出して
    倒すべき相手を見定める

    ・自習プリントを作っておくことで休みやすい環境をつかれる

    ・通信のフォーマット作り
    余白を入れてもオッケー。読みやすいから。
    出来栄えは8割でいい。
    通信を書きやすくする環境作りを考えること。

    ・仕事の見積もり時間把握する
    把握ことでスケジュールをつくりやすくする。タスクの正しい割り振りができる。時間把握できていなければ無理があるタスクが並んだ1日になる

    ・時にはゆるめる。何もしない日時間も作ろう。

    成果をあげて常に5時に帰るための工夫を考えることが大切!

  • 仕事だけではなく、家庭での生活術も勉強になった。
    特に洗濯物は畳まずにハンガーごとしまうなど。

  • 自分もまさに同じような状況になることから、手に取った一冊。仕事も大事だし、家庭も大事。限られた時間の中で、どう工夫するのか、具体的に書かれていて、今後の自分に大いに参考になった。自分も試行錯誤しながらやるしかない。

  • あくまでもクオリティを下げずにいかに成果を上げるかということに主眼が置かれている。ノートチェックなどもポイントを絞り,簡潔にフィードバックすることで多くの生徒への目配せができる。残業日を作るという逆転の発想が面白かった。

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著者プロフィール

1970年、北海道生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。埼玉県の公立小学校教諭として、4校で22年間勤め、学習者中心の授業・学級・学校づくりに取り組む。2008年度埼玉県優秀教員表彰。2015年に退職後、東京学芸大学大学院教育学研究科教育実践創成講座准教授に就任。学級経営、カリキュラムデザイン等の授業を通じて、教員養成、現職教員の再教育に取り組んだ。2018年3月に退職し、一般社団法人軽井沢風越学園設立準備財団副理事長に就任。2020年4月に幼小中混在校の軽井沢風越学園の開校を目指している。教師教育学会所属。大3、高1、小5の3児の父(2018年現在)。
主な著作に、『せんせいのつくり方――“これでいいのかな”と考え始めたわたしへ」(旬報社、2014年)(共著)、『最高のチームになる! クラスづくりの極意』(農文協、2011年)、『最高のクラスのつくり方』(小学館、2010年)他多数。

「2019年 『クリエイティブ・ラーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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