- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313750029
作品紹介・あらすじ
重役の反乱を克服し、家臣や領民一人ひとりの共感をかちとりながら、地域と人を活性化してゆく鷹山の経営手腕とリーダーシップのすべて。"最も尊敬する日本人はウエスギ・ヨウザン"と、かつてケネディ大統領が語ったように、「愛と信頼の政治」を貫いた鷹山の不撓不屈、信念の生涯を描く。
感想・レビュー・書評
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自分を人生を変える一冊!
心が震えた!
我慢強さ。それもだだ我慢するだけではない。確固たる理由を持った我慢。
そして行動力!
人を洞察する力。
人生を通して徳を積み上げていった人治憲さんの愛と信頼の物語。
相手へのリスペクト。
共感力を高さもこの本を読んで腹落ちした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻を読了。
前半は良いが後半はいまいちの小説も多いが、こちらはそんな事心配なく楽しめます。
相変わらず読み手の感情移入は素晴らしく最後まで楽しめる。
尊敬する人物はと問われれば上杉鷹山と答える。
この本を書いてくれた童門冬二さんに感謝。
この本を手に取った自分にもよくやったと言いたい。
2021 5 読了 -
とても面白く、学びたい、自分も変わりたいと思った。北沢のように、今までの自分は今日死んだっていうくらい。
人を信じ、人に騙されることはあっても、人を騙さない。
どんな状況でも感情に任せた行動はせず、順序立てて事を進める。
自ら率先して行動する。
人生に迷ったときに読みたい座右の本であり、尊敬する人物になった。 -
めちゃくちゃ面白かった。久々にこんなにも面白くて為になる本を読んだ。心に刻まないとあかんなと思う事だらけだった。
どこまでも米沢を、人を信じて愛したからこそできたこと。騙されても騙すなの精神 -
胸が熱くなる。今回は図書館本だったので、次は購入してマーカーしながら読みたい。
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読了。
上巻と合わせて一気読みしたが、上巻ほど良い本という印象は受けなかった。
というのも改革派の断罪に力が入りすぎており、改革の過程、各特産物の描写が少なかったように思われた。個人的にはこの描写が長いことに違和感を持った。
事実として彼の断罪はあったので、仕方がないがその分特産物などの描写が乏しかったように思われる。
しかしながら、主人公と佐藤主従のやり取りには引き込まれるものがあり、隠し事をしているシーンなどは両名の心情が非常に鮮明に感じられた。
自己啓発としては上巻で役割を果たしているのか、下巻はストーリーを完結させる動きをしていたように思った。 -
古いしきたりに囚われてきた結果、財政難に陥った米沢藩の当主となった上杉治憲が、仲間と共に反対派勢力を始め様々な壁と向き合いながら改革を進めていく様を描いたお話。
途中、筆者による解説も少し含まれているが、そのまま現代の組織改革にも活かせる学びがたくさんあった。
その中でも一番大きいと思ったのは
国を変えたいなら、改革を進めたいなら、
まず自分自身が変わるべきだ、ということ。
あとは変えることももちろん大事だけどその結果を急ぐのではなく、その過程を大切にすべきだ、その過程で本来すべきでない方法を取ってしまうと結局はもとの木阿弥である、という話もすごく印象に残った。
会社・組織をより良くするために奮闘されている方、このままじゃダメだ…!と思っている方、一読の価値有りです。 -
「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」
あまりに有名なこの言葉を残した上杉鷹山について書いた歴史小説。
歴史小説にしてはかなり書き方が砕けているというか、現代的。会社になんかにもなぞらていているくだりが多いこともあり、読みやすかった。
上杉鷹山は信念を持ち、真っ直ぐに政治を実行した。一度も信念を曲げなかった。全体感を持っていた。潔癖であった。慣習を破った。常識人だった。愛があった。
ひとつのことにパワーを注ぐことの大事さ。全体感を失わないことの大事さ。
彼が今の日本の舵取りをしたら、今のような世の中になるだろうか?
それとも、投げだす?世の中は複雑になりすぎているのだろうか?
ふと、そんなことを考えてしまった。
世の中もっとシンプルだったらもっと色々変わるのに。 -
上下巻で同じレビューです。
設定は江戸時代ですが現在のマネジメントに通じるものがあります。読んでいて素直におもしろいです。現代でいえば、ダメな会社をV字回復させる最も良い方法と感じます。
しかし、そこそこな会社が飛躍的な企業に成長するには、「ビジョナリーカンパニー2」のような経営が必要であると考えます。 -
上杉鷹山の改革が進み、藩は大きく変わっていく。
だが、最も信頼をしてた竹俣が、鷹山を裏切る。
50歳を迎えた竹俣。竹俣がいて改革はなったとまでいわれた、
功多き彼が、なぜ、改革を後退させるような堕落の道を進んでしまったのか。
その原因のひとつを「惰性」であったと喝破する堂門冬二。
「惰性」とはなんなのだろう。。。。。
なれる・・ということなのだろうか。