小説 上杉鷹山〈下〉 (人物文庫)

著者 :
  • 学陽書房
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313750029

感想・レビュー・書評

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  • 最後できれいにおさまらないのが、よりリアルだなと。
    人の歴史だなって感じがしました。
    治憲時代の話が長かったけど、鷹山になってからのほうがいろいろやったのかなぁって感じがしました。
    部下に裏切られたり、自殺されたり、いろいろあっても、前向いてとにかく米沢を変えていったんだなぁ。

  • 2018年8月11日読了。

    343ページ

    ケネディ大統領に日本の記者が「尊敬する日本人は誰か?」と聞いた際、即座に上杉鷹山の名前を挙げ、その場の記者のほとんどが上杉鷹山の事を知らなかったことは周知の事実。

    よくも江戸時代にここまでの構造改革を思いつき、実行できたものかと感銘を受ける。

  • 上巻と下巻に別れている小説・本というのは、下巻になると間延びしてしまって面白くなくないことがある。
    この本はいい意味でその期待を裏切ってくれたなぁ。
    面白かった!

  • 素晴らしい!涙もでるです。
    また読み直しします。

  • 2015/7/17

  • 上巻から軌道に乗り始めた改革が、上手くいきつつも少しずつ綻んでいく様が、一朝一夕ではいかないということを語っていた。米沢藩と昔から続く大企業は似ている。だkら、治憲の苦悩も痛いほど伝わってくる。

  • 19
    平洲の学風は幅広い応用性を大事にし、「学問と今日(現実)とが別の道にならないようにすべきだ」。つまり、につ上生活に役に立たないような学問は教えず、教え方もかなりくだいた表現を使った。わかりやすいのだ。

    299
    人君の心得
    1、国家(米沢藩)は、先祖から子孫に伝えられるもので、決して私すべきものではないこと
    1、人民は国家に属するもので、決して私してはならないこと
    1、国家人民のためにたちたる君(藩主)であって、君のために人民があるのではないこと
    天明五巳年二月七日 治憲

  • やっぱり、有名だけどその実態を良く知らない人の伝記って、凄い興味深いですね。自分の不勉強が身に沁みてしまうってのもあるけど、それよりも、新たな人物像を知ることが出来た満足の方が高い。下巻の最大のテーマは、権力を掴んだがゆえに堕落してしまう人の性、って部分だと思うけど、身につまされるものがありますね。

  • H27.1.17-H27.1.28

    (あらすじ)
    重役の反乱を克服し、家臣や領民一人ひとりの共感を勝ち取りながら、地域と人を活性化してゆく鷹山の経営手腕とリーダーシップのすべて。
    ”最も尊敬する日本人はウエスギ・ヨウザン”と、かつてケネディ大統領が語ったように、「愛と信頼の政治」を貫いた鷹山の不撓不屈、信念の生涯を描く。

    (感想)
    さて、下巻ですが、文章のほぼ8割がた、改革派竹俣の堕落と処断の物語です。残りの2割で、米沢藩はいっとき持ち直すものの、鷹山の隠居と共に再び落ち込み、最後に政治に復帰してとんとんと改革が成功に終わりました。
    こう書くと文章のバランスが悪そうですが、これはこれでなかなか良かったように思います。
    お勧めの一冊となりました。

  • 上巻にくらべやや勢いは落ちる気がしなくはないが、綻びがでてきたり展開は気になる。
    最後の棒杭の商いとかいいわー。
    歴史物らしくない表現が多く、よく言えばライト。悪く言えば重みがない。
    けど読みやすさを考えると、これでいいんじゃないかと思える。

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著者プロフィール

歴史作家。東京都知事秘書、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。退職後作家活動に専念。人間管理と組織の実学を歴史の中に再確認し、小説・ノンフィクションの分野に新境地を拓く。『上杉鷹山』『小説徳川吉宗』など著書は300冊を優に越える。

「2023年 『マジメと非マジメの間で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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