- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313750029
感想・レビュー・書評
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最後できれいにおさまらないのが、よりリアルだなと。
人の歴史だなって感じがしました。
治憲時代の話が長かったけど、鷹山になってからのほうがいろいろやったのかなぁって感じがしました。
部下に裏切られたり、自殺されたり、いろいろあっても、前向いてとにかく米沢を変えていったんだなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上巻と下巻に別れている小説・本というのは、下巻になると間延びしてしまって面白くなくないことがある。
この本はいい意味でその期待を裏切ってくれたなぁ。
面白かった! -
素晴らしい!涙もでるです。
また読み直しします。 -
2015/7/17
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上巻から軌道に乗り始めた改革が、上手くいきつつも少しずつ綻んでいく様が、一朝一夕ではいかないということを語っていた。米沢藩と昔から続く大企業は似ている。だkら、治憲の苦悩も痛いほど伝わってくる。
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平洲の学風は幅広い応用性を大事にし、「学問と今日(現実)とが別の道にならないようにすべきだ」。つまり、につ上生活に役に立たないような学問は教えず、教え方もかなりくだいた表現を使った。わかりやすいのだ。
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人君の心得
1、国家(米沢藩)は、先祖から子孫に伝えられるもので、決して私すべきものではないこと
1、人民は国家に属するもので、決して私してはならないこと
1、国家人民のためにたちたる君(藩主)であって、君のために人民があるのではないこと
天明五巳年二月七日 治憲 -
やっぱり、有名だけどその実態を良く知らない人の伝記って、凄い興味深いですね。自分の不勉強が身に沁みてしまうってのもあるけど、それよりも、新たな人物像を知ることが出来た満足の方が高い。下巻の最大のテーマは、権力を掴んだがゆえに堕落してしまう人の性、って部分だと思うけど、身につまされるものがありますね。
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上巻にくらべやや勢いは落ちる気がしなくはないが、綻びがでてきたり展開は気になる。
最後の棒杭の商いとかいいわー。
歴史物らしくない表現が多く、よく言えばライト。悪く言えば重みがない。
けど読みやすさを考えると、これでいいんじゃないかと思える。