土方歳三 上: 戦士の賦 (人物文庫 み 1-7)

著者 :
  • 学陽書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313750456

感想・レビュー・書評

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  • 土方さんがとてもかっこいい。
    そしてとてもリアリスト。
    軍資金のことや兵の食料までいろいろいろいろ…
    ほんとにいろいろ考えているんですよ!
    男っぽいところもすてき。
    近藤さんが死んだ、ということを聞いたあとの土方さんの描写がとてもよかった。ほかにもいろいろ好きなシーンはあるのですが、一番すきなシーンは上巻の、軍律の「組長が死んだら組員も死すべし」という内容の一文に反対した永倉と土方の会話の最後、永倉は罰を受けることを覚悟しているところでの土方さんの言葉。男前。
    引用のところだと改行ができないのでここに。

    「歳さん。おれの負けだ。好きなようにしてくれ。」
    といった。
    「よし、じゃそうする」
    永倉の表情が引き緊った。
    「この大馬鹿野郎!」
    「何だと?」
    「好きなようにしてくれ、というから、好きなようにしたまでさ。思い切り、わからず屋の新八をどなったんで、これですっきりしたぜ」


    かっこええーーーーーーーーーーーーー!


    男前!


    この小説ですね…、もちろん「小説=フィクション」なのだけど、感情や行動がクリアで、まるでそれが真実かのように思える話の強さがこの本の魅力かなあ。なかなか分厚いけど、秋の夜長にはぴったり。じっくり読みました。とりあえず大鳥さんは無能っぽいです…。


    三好徹は他にも幕末物、新撰組ものを書いているので読んでみたいですねー

  • 最も、スタンダードな土方歳三もの。
    どれもこれも、知っている話だが、新たな発見も。
    作者によって、見解の違いや、歳三の人となりの違いなどあり、土方歳三ものはどれだけ読んでも飽きがこない。

  • 幕末、土方歳三を中心として、新撰組の軌跡を平易に辿った歴史小説。上巻は、第二次長州征伐が失敗するまで。

  • 上下

  • 中学生だったあの頃、初めて手にした時代小説。最期の死に様に号泣し「でも顔はわからないんだろうな」と学校の図書室であの写真を見たときの衝撃は今でも覚えています。かっこええやないかいっ!!
    今読み返すと物足りない感じですが、間違いなく私が歴史を好きになるきっかけを与えてくれた一冊です。

  • ちょっと前の小説なので当然ながらちょっと前の通説に立って書かれているなと。結構ここ数十年で変わったんだな。
    それとは別にこの人の作風では近藤さんがなんだか策士の匂いがしたり。ほんの時々ですが。

  • よくある、と言っては失礼かもですが、浪士公募直前くらいからの土方の生涯を追っていく小説です。清川や芹沢などに対する考え方も無理なく新しい感じで面白かったです。

  • 未読です

  • 土方歳三の生き方に尊敬して買った本。

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著者プロフィール

一九三一年東京生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、読売新聞社を経て作家生活に。六七年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、六八年「聖少女」で直木賞を受賞する。推理・サスペンス小説、スパイ小説、歴史小説、伝記小説など広範囲なジャンルで硬筆な筆をふるう。

「2019年 『ガラスの階段 特捜検事 新編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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