- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313752269
感想・レビュー・書評
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山南敬助が、新撰組に譲歩しなかったのか。
新撰組が、山南敬助に譲歩しなかったのか。
それとも、時代が山南敬助に譲歩しなかったのか。
山南敬助は、生まれる時代を間違えてしまったのではないだろうか。
戦の世に、生まれる人では無かった。
だが、それが山南敬助の運命だったのであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山南さん主役って点が中々ないので良かった。
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「さんなん」と呼ばれていう設定が面白かった。(実際に呼ばれていた可能性が高いのだが)
みんな山南先生の事を慕い、尊敬していたのだと思う。
土方との思いのすれ違い、戸惑い、居場所、そんな葛藤と虚脱が窺える。
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なぜ攘夷を目指して結成されたはずの新撰組が
池田屋事件を起こしたのか、等
幕末の動乱の中で微妙に変化していく新撰組の位置づけについて知りたい人にもオススメ。 -
先日読んだ新撰組の本で『山南敬助』さんを初めて知り、沖田くんがとっても慕ってたのに介錯をさせられたエピソードがありどんな人かと思って借りてみた。
ほぼほぼ史実が残ってないとあったが、こんな人やったんかなぁと色々思うとこがあった。
新撰組、大変な組織やったんやなぁ。
幕末は、本当に時代とお偉いさん方に翻弄される人だらけやったんやろな…
時代を変えようと頑張ってくれはった志士さんは、全く変わってないこの世界をどう思ってるんやろう。
過去を知って、現在を知るとはいうが、ずーっと同じことが堂々巡りしてるんだなぁと改めて思った。 -
山南さんが主役の本は珍しいので買いましたが、思った通りのストーリー。ただ沖田さんとの内容は良かったです。山南さんは出来た人間だと、非の打ち所がないような人だと思います。しかし、もっと人間臭い部分があっても良いのかなと。
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山南さん、というか新選組自体の細かい記録が史実としてあまり残っていないので、大方フィクションです。しかし、新選組をめぐる「思想」に主軸をおいていることが面白かったです。
山南さんの繊細さ、思慮深さが出ててよかったです。時としてそれは「煮え切らない」し、すぐに諦めてしまうところは諦めの良さを通り越して「風に吹かれっぱなし」な気さえしますが、歴史の大きな変革の中にいる人って、案外こうなのかも。彼の苦悩と苦慮が伝わってきて、読む進めるたびに心が痛む小説でした。
明里が素敵な女性です。
あと、武田観柳斎に激おこ。 -
メモ
他の誰よりも自分を許すことのできなかった人なのだとおもう
相手の人格がきらいだから相手の意見も正しくないとしてしまうこと
聞き上手であること
隊は絶望を見据えている -
大河ドラマ・新撰組 山南敬助関連著書
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<作品紹介>
“思想集団”新撰組の理想と現実、元島原遊里の明里との愛、沖田総司、永倉新八らとの交誼、土方歳三との葛藤…。沸騰する時代の中、底光りを放つ山南の魂を描いた新撰組ファン待望の傑作長編小説。