抽象への憧れ−位相空間:20世紀数学のパラダイム (大人のための数学 5)
- 紀伊國屋書店 (2008年8月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784314010443
作品紹介・あらすじ
20世紀の数学に新しい波が起きる。集合論の創始者カントルの夢の実現に向けて、動きはじめたのだ。抽象的な集合の要素のあいだに「距離」を導入して距離空間へ。部分集合のあいだに「近傍」を導入して位相空間へ。位相空間は概念の力が生み出した創造物であり、次第に数学を覆っていく。20世紀、抽象数学が誕生するドラマを、カントルやハウスドルフらの「生の声」を辿りつつ、再現していく。
感想・レビュー・書評
-
まだ最初あたりだけど面白い。数学がなんでこんなに抽象的なのか、カントールが時間概念を採用しなかったこと。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
集合論がどんなものなのかのイメージを掴むため。
初学者の自分には、いきなり定理や命題とその証明が
ぎっしりと書いてある数学書はとても無理だったので、
その一歩前の本として読んだ。
数学書なのに頭が煮え切ることなく、さらさらと読めた。
無理しないレイアウトと概念図のおかげだろう。
またどうしてこういう定理が必要になったのかなども
書いてありストーリーとして読めた。 -
[ 内容 ]
20世紀の数学に新しい波が起きる。
集合論の創始者カントルの夢の実現に向けて、動きはじめたのだ。
抽象的な集合の要素のあいだに「距離」を導入して距離空間へ。
部分集合のあいだに「近傍」を導入して位相空間へ。
位相空間は概念の力が生み出した創造物であり、次第に数学を覆っていく。
20世紀、抽象数学が誕生するドラマを、カントルやハウスドルフらの「生の声」を辿りつつ、再現していく。
[ 目次 ]
1章 近さについて
2章 距離空間
3章 距離から位相へ
4章 位相空間
5章 連続写像
6章 コンパクト性と連結性
7章 位相空間論の成立
8章 完備な距離空間
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]