抽象への憧れ−位相空間:20世紀数学のパラダイム (大人のための数学 5)

著者 :
  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010443

作品紹介・あらすじ

20世紀の数学に新しい波が起きる。集合論の創始者カントルの夢の実現に向けて、動きはじめたのだ。抽象的な集合の要素のあいだに「距離」を導入して距離空間へ。部分集合のあいだに「近傍」を導入して位相空間へ。位相空間は概念の力が生み出した創造物であり、次第に数学を覆っていく。20世紀、抽象数学が誕生するドラマを、カントルやハウスドルフらの「生の声」を辿りつつ、再現していく。

感想・レビュー・書評

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  • まだ最初あたりだけど面白い。数学がなんでこんなに抽象的なのか、カントールが時間概念を採用しなかったこと。

  • 集合論がどんなものなのかのイメージを掴むため。

    初学者の自分には、いきなり定理や命題とその証明が
    ぎっしりと書いてある数学書はとても無理だったので、
    その一歩前の本として読んだ。

    数学書なのに頭が煮え切ることなく、さらさらと読めた。
    無理しないレイアウトと概念図のおかげだろう。

    またどうしてこういう定理が必要になったのかなども
    書いてありストーリーとして読めた。

  • [ 内容 ]
    20世紀の数学に新しい波が起きる。
    集合論の創始者カントルの夢の実現に向けて、動きはじめたのだ。
    抽象的な集合の要素のあいだに「距離」を導入して距離空間へ。
    部分集合のあいだに「近傍」を導入して位相空間へ。
    位相空間は概念の力が生み出した創造物であり、次第に数学を覆っていく。
    20世紀、抽象数学が誕生するドラマを、カントルやハウスドルフらの「生の声」を辿りつつ、再現していく。

    [ 目次 ]
    1章 近さについて
    2章 距離空間
    3章 距離から位相へ
    4章 位相空間
    5章 連続写像
    6章 コンパクト性と連結性
    7章 位相空間論の成立
    8章 完備な距離空間

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著者プロフィール

1930年,新潟市生まれ。東京大学大学院数学系修士課程修了。東京工業大学名誉教授。著書に『無限のなかの数学』,『数の大航海』,『現代数学への招待』,『数学30講シリーズ』(全10巻),『数学が生まれる物語』(全6巻),『大人のための数学』(全7巻)など多数。

「2022年 『数学史入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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