ぼくはお金を使わずに生きることにした

  • 紀伊國屋書店
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感想 : 230
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010870

感想・レビュー・書評

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  • 「お金はちょっと愛に似ている。誰もが一生追い続けるわりにその正体を真に理解する人は少ない」・・・お金って何?と疑問を抱いた著者が、1年間お金を使わずに生活するという実験をした。といっても、ホームレスのサバイバル日記ではない。最終的には「地域社会の中での自給」を目指し、自分のスキルを換金するのではなく、地域コミュニティーで「与え合い」をしてはどうかと提案。自分の生活に彼のスタイルを取り入れることは不可能だが、哲学としてとても共感できた。

    • emikotakagiさん
      とてもおもしろい試みをした著者ですね!愛と似ている、というのはなるほどです(笑)
      とてもおもしろい試みをした著者ですね!愛と似ている、というのはなるほどです(笑)
      2012/03/22
  • 「いのちの食べ方」という映画があったが、それと同様に筆者が「消費者と消費されるものの断絶」を指摘していたことが印象に残った。

    最終的にはコミュニティの力だということや、小さな社会へ戻っていくのが理想なのかと感じた。

    人間も動物であるということを、改めて思う。

  • 物々交換の経済って悪くない。では持たざる私はどうやって食らうのだろう。思案の一書になるな。

    ➡ 読み終えた。 原書も読みたいな。

  • お金を使わない生活といったら、原始人みたいな、完全自給自足生活かと思ったんですが、パソコンも携帯電話も使ってるんですね。ソーラーシステムで充電して。
    いろんなことで予想が外れて意外な思いをし、楽しく読みました。著者自身、苦労もあったけれど楽しんていたようです。
    星5つにしようかと思ったけど、カバー写真が迷惑だったので星1つ減点。胸毛もじゃもじゃの半裸男性の写真は、電車内で本を開きづらくします。それでも読んでましたが(笑)

  • ◎感じたこと
    1年間お金なし生活の過程を読んで感じたのは、お金はあくまで手段の1つだということ。自分でできない場合や再利用できないときに利用するのが本来。しかし、お金が人間を支配してしまったため、お金のために人生が息苦しくなってしまった。自給自足の生活をしている人たちを見ると、自分達で出来ることを増やすことができれば、お金への依存度を減らしていけると感じた。お金に囚われるのではなく、お金を手段として利用するマインドで生きていきたいと思えました。お金に支配されない人間でいたい。

    ◎メモ
    ・人間が行くていくには第一にお金でなく、「良い関係のコミュニティ」「助け合いの文化」「心身ともに健康でいること」「自然や周りへの感謝」の方がもっと大事だと気づいた。

    ・お金は本来取引を簡単にするために出来た仕組みなのに、お金によって人間が縛られていってしまっていると最近の世の中を見て感じる。お金はあくまで手段の1つでしかないし、お金に支配されてしまったり縛られるのは良くない。

    ・お金で何でも解決できる反面、食べ物や自然、生産者と消費者の距離が遠くなってしまっている。あとはお金で解決しすぎで、生産者への有り難みが薄れていってしまっている。

    ・国や会社はお金のために競争をしているし、そういうのを見ていると正直疲れる。もっと大切なことに時間を使いたいと反面教師。

    ・お金をたくさん求めれば求めるほど余計に欲しくなる。だから、最初から求めない方がいい。求めたところで幸せそうな人を見たことがない。

    ◎参考になるページ
    13,15,18,22,28,53,61,109,211.212,268,269.270.272,275

  • テーマややっていることはとても面白いのに、文章で損してる気がする。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB07558410

  • 他のレビューでもあるように、どこかに引きこもって隠居生活をするサバイバル術ではなくて、都心近郊で文字通り「カネなし」生活を送るといった内容です。
    この「カネなし」という考え方が私には馴染みがなく、最初は?がいっぱいでしたがどうやら経済の本ということが読み進めて分かっていくと、面白いと感じることが出来ました。
    ペイ・フォワードの精神やカーボンフットプリント、フードマイレージを常に意識している著者の考え方は聡明であり、私も買い物など何か消費を行う際に意識出来ればと思えました。
    意識して行動する大切さを学んだように思います。
    ただ、本の紹介にある現代の『森の生活』という表現はちょっと言い過ぎに思えます。

  • お金を使わずに1年間暮らした記録。メリットやデメリットが赤裸々に書かれていて面白かった。
    必要なものは、拾ったり借りたり貰ったり。
    お金を介在することでそのものの価値が見えなくなり、不当な価値で取引されている。というと、カカオやコーヒー豆が思い浮かぶが労働者階級の人々は全員他人事ではないと感じた。

    完全にお金を使わずに生活しようとすると、知識や教養覚悟が必要なので
    私は少し消費を減らした生活をやってみようと思った。

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著者プロフィール

1979年、アイルランド生まれ。2007年に英国ブリストルでフリーエコノミー(無銭経済)運動を立ちあげ、2008年の無買デーからお金を一切使わない生活実験を開始。実験最初の1年間の記録『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店)は19カ国で刊行され、大きな反響を呼んだ。現在はアイルランド西部の小農場で、電気もガスも水道もないセルフビルドの小屋に暮らし、贈与経済の実践をつづけている。他の著書に『無銭経済宣言——お金を使わずに生きる方法』、The Way Home: Tales from a life without technology(紀伊國屋書店より邦訳刊行予定)がある。

「2020年 『電子版 モロトフ・カクテルをガンディーと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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