巨大化する現代アートビジネス

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制作 : Dani`ele Granet  Catherine Lamour  鳥取 絹子 
  • 紀伊國屋書店 (2015年7月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314011303

巨大化する現代アートビジネスの感想・レビュー・書評

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  • 美術の世界には全く疎いが、世界の美術界の仕組みが分かり面白い。
    異様に高い価格が付くのは、金余りのバブルのようである。金持ちがさらに金持ちになる仕組みが、ここでも存分に機能している。
    これは美術界にとって本当にいいことなのか?

  • 借りたもの。
    現代のアートビジネスを包括的に分析するドキュメント。
    「アートの価値は何か?」「何故高額になるのか?」
    ブラックボックス状態の世界に切り込んで行く。
    ……結論は漠然としていたけど。

    画廊、アーティスト、コレクター、美術館、キュレーター……立場は微妙に異なりながらも、“アート”に関わる人々の視点から、アートビジネスを分析していく。

    本当にアートが好きな人、アートに価値を置き見出だした人、それを見越して投機目的に収集する人、教養としての箔をつけたい人……
    そうした思惑から、多額の金が動く。
    ある意味、リアル『ギャラリーフェイク』( http://booklog.jp/item/1/4091830218 )。
    贋作云々ではなくて、オークションや画廊での販売、個人売買の駆け引きなどで。

    アートの最前線はヨーロッパからアメリカへうつり、今は“グローバル化”に伴い、一国集中していないこと。
    市場が拡大し、価値観も多様化した――
    それはモイセス・ナイム『権力の終焉』( http://booklog.jp/item/1/4822250989 )にも言及されている現象と同じことが起こっているのではないだろうか。

    リーマン・ショックのアート・ビジネスの影響、チャイナ・マネーの話などは避けて通れない。

    日本市場の話題は村上隆で、作風よりも商業的な話、ルイヴィトンとのコラボレーションについてだった。
    2016年はシュウ・ウエムラとのコラボレーションをしていたか……

    用語から、今、活躍している画家(知らない人も多い…)や世界のアート業界を左右する重要人物、コレクター、マーケットが垣間見れる。

    未来の美術史では、この時代はどの様な価値観を見いだされるのだろうか?

  • ナイーブに芸術を捉えている人には、新鮮な内容。ただ、村上隆の本や発言を見聞きしている人ならば、彼の言っていた事が再確認できるのには役に立つけれどそれ以上の価値はないかなと。

  • 投資目的で売買されるアートの世界は否定するつもりはないけど、どこかで抵抗を感じる自分がいるなぁ・・・。ひとりで何百億という金を動かせる人もいれば、生きるのにもギリギリな人がいる。ってつい考えてしまった。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784314011303

  • いやはや、アートが百億円単位で売買されるとは。浮世離れし過ぎて、どうぞご勝手にとしか申しようがない。ゴーギャンとかセザンヌとかピカソとかの作品は美術品であって万国の文化財でもあるから、大富豪が金に糸目を付けず購入した後きちんと管理し、後世に遺してくれるのはありだ。でも、現存アーティストの得体の知れぬ作品のどこにそんな出鱈目な価値があるのか。億万長者100人組とやらが作りだした、仮構経済での価値にしか思えん。ましてや某アジアの大国の長者が主導する時代になると、芸術が下品なマネーゲームの世界に堕ちていくわ。

  •  アートビジネスをつき動かしているのが欲望。欲がないと巨額のマネーが飛び交うこともなければ、現代アートでこれはと思うような人を探して投資したりはしない。

     今回の本は、「秘密厳守で不透明な世界」で、「祭りと欲望の世界」と著者が述べているように、一般人にはなかなか見えてこないアートビジネスに焦点を当てている。

     買い手に中東、ロシア、中国の大富豪が参戦しているのが今の時代を反映している。そして、中国人の現代アーティストが人気を集めている。フランスは意外にも現代アートビジネスの世界で遅れをとっている。

     読んでいると意外な事実や知らないことがたくさん出てくる。アートビジネスに関してアーティストはどう思っているのか知りたいものだ。

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巨大化する現代アートビジネスの作品紹介

約7兆6200億円規模のアート業界を動かしている「100人」とは?
人気アーティストはいかに生みだされるのか?
億万長者はなぜアートに大金をつぎこむのか?
アートにどのように値段がつくのか?

リーマン・ショックもなんのその、世界最大の近・現代アートの見本市「アート・バーゼル」の売上規模は4日間で数百億円。ジェフ・クーンズの作品1点に60億円近い値がつくなど、現代アートの落札額は高値を更新しつづけている。バーゼル、ヴェネチア、NY、ロンドン、パリ、ベルリン、マイアミ、上海を総力取材! 画商・ギャラリスト、競売人、学芸員、投資家、セレブ、コレクター、ジャーナリスト……アート界を牛耳る「100人」の思惑が入り乱れる〝アートの現場”に果敢に斬りこむノンフィクション!

中国とアメリカが80%近くを占める現代アートの競売市場で日本は1%未満…日本はなぜ立ち遅れたのか? 「アート界の構造」を知れば、その理由が見えてくる。

「現代アートの競売・都市別売上ランキング」
1位 NY・アメリカ
2位 北京・中国
3位 ロンドン・イギリス
4位 香港・中国
5位 上海・中国
6位 パリ・フランス
7位 広州・中国
8位 南京・中国
9位 杭州・中国
10位 台北・台湾
(『アートプライス年報2014』より)

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