これから論文を書く若者のために 大改訂増補版

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320005716

作品紹介・あらすじ

くじけず,効率よく論文を執筆するための方法

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  • 私はこの本を読んで、実際に一人で論文を書き上げて、論文を学術雑誌に掲載することができました。
    学部生・院生は必読の本!

  • p45
    表3;良いタイトルのつけ方
    1.タイトルに入れる情報
    取り組んだ問題
    着眼点
    研究対象
    2. タイトルを付けるときに気をつけること
    具体的に書く
    どれが取り組んだ問題で、どれが着眼点かを明確にする
    情報を詰め込み過ぎない
    情報をわざと伏せない
    インターネットでの文献検索を意識して言葉を選ぶ
    3. 印象を強くする工夫(ぴったりと来るときだけに使うべし)
    「主題:それを補足する副題」と言う形にする
    疑問文にする
    取り組んだ問題だけを述べる(一般の使用は危険)
    p63
    何をやるのか、どうしてやるのかの2つを明確にすることがイントロダクションの使命である。
    どうしてやるのかを説得するためには、以下の3つを説明することだ。
    どういう問題があるのか
    どうしてその問題に取り組むのか
    その問題の解決のために「何をやるのか」を行う理由
    p81
    「何をやるのか」その論文でやったことの説明
    「何を前にして」どういう問題があるのか説明
    「どう取り組むのか」どうしてその問題に取り組むのかの説明
    「どういう着眼で」その問題の解決のために「何をやるのか」を行う理由の説明
    (問題解決にいかに貢献するのか)
    p105
    表8 考察の章の書き方
    1. 考察の章で書くべきこと
    結果の章で提示したデータに基づいて、こういうことを明らかにしたという主張を展開する
    イントロダクションで提起した問題の解決に向けてどう貢献したのかを述べる
    その問題を解決したことでもたらされる、より一般的な学術的意義を述べる
    今後の発展を述べる
    結論を述べる
    2. 考察の章を書くときの注意事項
    結果の章で提示したすべてのデータを使って議論する
    データが持つ情報をまとめた「短い言葉」を使って議論する
    図表を引用しながら議論する
    データの足りない点も述べておく
    目的を持って論文を引用する
    頭を冷やして書く
    p225
    研究成果を肯定的に見るコツは、データの中で、あなた自身が一番面白いと思うもの(複数でも良い)を見つけることである。何かひとつでいいから、ウリとなるものを見つけ出す。そして、それを中心に話を組み立てるとどんな論文になるのか考えてみよう。
    p267
    表20 つまらない論文に対する批判の言葉全集
    1.わかりにくい
    文意が理解できない
    記述が整理されていない
    2.研究テーマに意義が無い
    テーマが小さい
    独りよがりなテーマ
    調べても意味が無い
    3.説得力が無い
    実験・調査・観察の方法がおかしい
    データの解析方法が間違っている
    データが少ない
    根拠が弱い
    論理的におかしい
    論理の飛躍
    他の解釈も可能
    4.結果がつまらない
    調べようとしたことに対して、答えを出していない
    イントロダクションで揚げた研究目的とはことなることをやっている
    当たり前の結果
    5.独創性が無い
    既にやられている
    人の真似
    p274
    表21 面白い論文の条件
    必要条件
    1. わかりやすい
    2. 研究テーマに意義がある
    3. 説得力がある
    必要条件を満たした上で、さらに満たすべき条件
    1. 新しい問題を提起している
    2. 問題解決のための、新しい仮説・理論・手法・技術などを提示している
    3. 読者が予想できなかった結果を出している
    4. 今まで得ることが出来なかった結果を出している

  • ・論文とは何か(3)
     -「未解決」の問題に取り組んでいる
     -その問題の解決を「多くの人」が望んでいる
     -その問題の解決に、何らかの「新しい貢献」をしている

  • 執筆前の準備から執筆・投稿、査読後の対処方法、さらには投稿論文の審査過程まで丁寧かつわかりやすく

    理図書 816.5||Sa29 11860456

  • 資料ID:W0135970
    請求記号:816.5||Sa 29
    配架場所:本館1F電動書架C

  • 「ふーん」と思ったのは以下の3点↓

    p63イントロには「何をやるのか」「どうしてやるのか」の2つが必要

    p78イントロ折り紙。「どうして取り組むのか」、「何を前にして」、「何をやるのか」、「どういう着眼で」

    p274面白い論文の条件

    その他論文を書くに当っての注意事項が網羅されているので、自分で草稿を書いたあとのチェックに使える。

  • 2013年11月~ 企画コーナーにて展示中

    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000596586

  • 初版にも載っているアルプス一万尺の替え歌の”論文書きの歌”を声に出して歌ってみてください。煮詰まった気持ちが楽になります。http://libopac.lib.juen.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=0000210933&key=B138146197311577&start=1&srmode=0

  • タイトルの通り、論文を書こうとしている人のための本。論文を書くという目的に対して、どのように研究に取り組むべきか、どのような流れで論文執筆に取り組むべきか、どのような論文(文書構成)を書くべきかが丁寧に説明されている。

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著者プロフィール

東北大学大学院生命科学研究科助教授。
理学博士。
1960年 熊本県生まれ。
1989年 東京大学大学院理学研究科植物学専門課程博士課程終了。
日本学術振興会特別研究員。農林水産庄草地試験場研究員を経て現職。
専門 進化生態学

主著
『これから論文を書く若者のために』(共立出版、2002)、『生き物の進化ゲーム―進化生態学最前線:生物の不思議を解く』(共著、共立出版、1999)、『数理生態学』(分担執筆、共立出版、1997)、『多様性の生物学3 植物の種』(分担執筆、東京大学出版会、2000)、『水生生物の卵サイズ―生活史変異・種分化の生物学』(分担執筆、海遊舎、2001)

「2002年 『植物のかたち その適応的意義を探る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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