複雑系マーケティング入門: マルチエージェント・シミュレーションによるマーケティング

著者 :
  • 共立出版
3.50
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784320096318

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • MASが社会科学分野でも十分通用することが分かった。本来の使い方かどうかは何とも言えないところもあるが、応用の幅は広い。
    また、参考文献・Web等のリストが充実しているのも大変助かる。

  • 完全にタイトルに惹かれてのジャケ買いのような形となった。
    最近、複雑ネットワークの件から複雑系に興味が出て、そことマーケティングにマルチエージェントモデルが接合点として機能していると知り、本書はまさに求めていたもの!というわけで、Amazonで発見早々にポチった。

    感想の前に、著者のコメント紹介
    マルチエージェント・シミュレーションとは、複雑系の研究から生まれてきた新しい手法です.多数のエージェントを同時に動き回らせることによって、全体としてどのような現象が生じてくるか-これを創発と呼びます-を観察しようとするものです.そこで本書では、こうしたマルチエージェント・シミュレーションの手法を用いて、マーケティングについて考えることを、「複雑系マーケティング」と呼びます.

    例えば、マーケティングの4Pといった既に良く知っているつもりの基本的な概念でも、それを実際にシミュレーション・モデルに構築しようとすると、さまざまな点において曖昧な理解のままでとどまっていたことに気付かされます.そうしたプロセスを通じて、マーケティングについて改めて深く考えることによって、マーケティングについての本質的な理解につながり、その結果として、マーケティングを考える際の新しい視点を獲得できる可能性が広がります.

    新しいビジネス・スキルの一つとして、マルチエージェント・シミュレーションが持つ大きな可能性について、読者の皆さんが本書を通じていち早く感じて頂ければ幸いです.


    大変、期待して読み、マルチシミュレーションのツールやシミュレーション方法については発見ではあった。
    しかし、悲しいかな2005年の本書のマーケティング概念が古く、少し時代を感じてしまう。
    また、この辺のシミュレーションツールも流行っていないのか、使われている気配がないので、少し試してはみたいが、あまり期待はしないでおく。アプローチはわるくなかったのだが。。しかも複雑系マーケティングの記述が少なすぎるのも大きなマイナス面。
    おまけで星3つ。

    目次
    第1章 これからの時代に求められる新しいビジネススキル(労働環境の変化―業務に押し潰される?
    少子化社会の到来 ほか)
    第2章 複雑系マーケティング(複雑系マーケティングとは何か
    今日のマーケティングの本質
    マーケティングの革新―マーケティング・サイエンスとマーケティング・エンジニアリング)
    第3章 マルチエージェント・シミュレーション(複雑系について
    シミュレーション
    マルチエージェント・シミュレーションの特徴)
    第4章 マルチエージェント・シミュレーションによるマーケティングモデル(消費者行動(Consumer Behavior)
    マーケティングの4P
    競合他社とマーケティング戦略
    新製品開発と普及
    この章のまとめ)
    第5章 複雑系マーケティングの諸側面(シミュレーションの活用
    学習効果 ほか)

著者プロフィール

拓殖大学商学部教授。1960年生まれ。一橋大学商学部、ノースウェスタン大学ケロッグビジネススクール経営大学院卒業(MBA)。サントリー株式会社、日本ゼネラル・エレクトリック(GE)企業開発部長、日本ディジタルイクイップメント事業開発部長を経て現職。(2022年9月現在)

「2022年 『はじめての営業学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北中英明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×