- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784320097346
作品紹介・あらすじ
『品質』が企業の命運を握る。業界再編などでますます大型化・複雑化するITシステム。改善モデルの決定版、TPIモデルで高品質を手に入れよ。
感想・レビュー・書評
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テストプロセス改善モデルの一つ、TPI(Test Process Improvement)の訳書です。
ま現在はこのモデルを発展させたTPI NEXTの訳書もリリースされており、これから新しくアセスメントモデル型のテストプロセス改善をやりたい、学びたいという方は、そちらにあたったほうが良いかもしれません。
しかし、シーケンシャルな開発モデル(V字やWモデル)を採用している現場であれば、いまでも様々な示唆を得られると思います。逆に言えば、短期間で開発を繰り返すような反復型開発やアジャイル開発といった文脈には合わないよう感じます。
なお、訳書の宿命として、どうしても日本語にすることによって本来の意味がとりがたくなってしまいがちなため、英語版の書籍も合わせて手元に置いておくと、より理解しやすいと思います。
また、TPIはアセスメントモデルですが、TMapをリファレンスプロセスとしています。この書籍の中だけでは理解が難しいことも、TMapの書籍(こちらは訳書は出版されていません。TPIの付録Aに概要が説明されています)を見ることで、なるほど!と思うことも多いため、こちらの書籍も手元においておくとさらに理解が深まります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう15年くらい前に提案された『テストプロセス改善』モデルであるTPIについて書かれた技術書。
このTPIですが、あまり知名度はないですよね。ソフトウェア品質の仕事に携わっている人くらいしか知らないのではないでしょうか?
でも、よく考えられているモデルです。今回、諸事情にて手に取ることになって、試してみたのですが、テストプロセスについて色々気づくことがありました。
惜しむらくは、改善を謳っている割に、改善案がプア(っていうか、改善案は自分で考えてねというスタンス)。
あとは、オランダ生まれなので、自分の担当する開発プロジェクトに照らし合わせての読み替えが大変ですね。
それらさえ乗り越えられれば、とても有効なモデルだと思います。 -
TPIモデルを使ったテストプロセス改善について書かれています。
私は、SW-TMMよりTPIの方が私は導入しやすいし効果が出ると思っています。
でも、実際使ってみるとレベルの定義が曖昧なんですよねぇ。TPIって。
その時は、確か『体系的ソフトウェアテスト入門』を使って自己アセスメントしてみたのですが、何とでも付けられるという感じでした。ただ、それなりに部門長には受けたしそのおかげで改善のための予算と人が付いたので、まぁ、結果よかったのですが継続してTPIを使って組織評価することはできていません。
今回、TPIに特化した本を読んだわけですが、曖昧さについては、やはり同じでした(まぁ、同じものであるから当然なのですが)。
でも、改善のポイントとか何点か参考になることもあったので、一度目を通しておいても損はないと思います。 -
テストのHow-Toについて書いた本は多いが、正面からテストプロセスについて書いた貴重な本です。決して読みやすくはありませんが、内容はよくまとめられていると思います。