チロヌップのきつね

著者 :
  • 金の星社
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本棚登録 : 86
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (106ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784323010632

感想・レビュー・書評

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  • チロヌップのきつね』は、絵本版の感想を以前書きましたが、こちらのフォア文庫版は、『チロヌップのさくら』『チロヌップのにじ』という二作も同時に収録されている書籍になります

    『チロヌップのさくら』は江戸時代のおわりごろ
    『チロヌップのきつね』は戦争がはじまったころ
    『チロヌップのにじ』は戦中から戦後にかけて

    それぞれの時代での、チロヌップ島でのきつねの一族の暮らし、その中での人間との関わりと絆、きつねという生き物が持つ同胞愛に家族愛という美しいもの
    その一方で容赦なく描写される、人間が起こす戦争の愚かさや、野生動物への無慈悲な振る舞い
    いくつもの時代を超えて、このチロヌップ島で起きた出来事が、善いことも悲しいことも幾度も繰り返される
    そんな、どの時代でもたくましく強く生き抜くきつねと人間の姿、尊さが描かれている作品集でした

  • ■き056
    #チロヌップのきつね
    #1階本棚
    #小学校低学年から

    ■出版社からの内容紹介
    北海に浮かぶ小さな島チロヌップできつねの親子が平和にくらしていました。しかし、戦争の余波は、その島にまでおよんできたのです。きつねの親子の愛や、野生の厳しさ、人間に翻弄されるきつねたちの悲哀を詩情豊かに描きます。英語版・ドイツ語版が出版され、アニメ映画でも話題をさらった物語。

    #148ページ
    #寄付本

  • ・きつねのチロは、とても好きだった少女さくらを亡くし、おじいさんとおばあさんに育てられます。感動しました。
    ・私が印象に残っているのは、お母さんぎつねがワナにはまり、足がはさまってしまうところです。子どものところに行きたくて、はさまった足を食いちぎって、三本足でかけだしました。お母さんぎつねはすごいなと思いました。

  • きつね好きということでやっと読んでみた。3作あり、外から来た人間がキツネにふれあい、島を離れて年月が経った頃に戻って来る。その間のきつねと自然と、人間の関係を描いたお話。

  • 小学生の時に読んだ本。
    忘れられないなー。
    切ない。

  • もとは絵本だったらしく、話が3つ載っている。

    きつねが死んだあとにちょうどキツネザクラの花が咲いているというのが絵本的で好き。


    関係ないけれど、装丁が安野光雅だった。
    旧フォア文庫はみんなそうなのだろうか。

  • 小学生の頃に買って読んだ。読み返してみるとなかなか不思議な読後感だった。戦争という時代背景もあって、話ごとに段々殺伐としていくのが印象的。3冊の絵本をまとめたものだったらしい。
    ※図書館に蔵書あり

  • H21年1月 6-2

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著者プロフィール

(たかはし・ひろゆき)
1978年岐阜県生まれ。演劇批評家。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻准教授。世田谷パブリックシアター「舞台芸術のクリティック」講師。座・高円寺劇場創造アカデミー講師。俳優座カウンシルメンバー。『テアトロ』『図書新聞』などで舞台評を連載。評論に「アゴラからアゴーンへ 平田オリザの位置」「マイノリティの歪な位置 つかこうへい」(『文藝別冊』河出書房新社)、「海のノマドロジー『国性爺合戦』をめぐって」(『舞台芸術』vol.22)「プレ・ アンダーグラウンド演劇と60年安保 武井昭夫と福田善之」(『批評研究』)、「原爆演劇と原発演劇」(『述』)など。Asian Cultural Council フェロー(2013年)、司馬遼太郎記念財団フェロー(第6回)。

「2022年 『国を越えて アジアの芸術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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