プーア・リチャードの暦

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制作 : Benjamin Franklin 
  • ぎょうせい (1996年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784324048689

プーア・リチャードの暦の感想・レビュー・書評

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  • ドナルド・トランプが次期大統領に決まった2016年11月、建国の父、100ドル札、ベンジャミン・フランクリンの300年近くまえのベストセラーである本書を読む。
    少し肌寒くなってきた11月、ガラスごしのぽかぽか陽気を浴びつつ、午後のお茶をのみながら、ほっこりできる本。(本書でベンジャミンに贅沢と罵られているtea time。先人の節制を知らぬ贅沢のおかげで、現代では、ど庶民のワタクシにもトリクルダウンされてる次第である...?)
    18世紀、合衆国のこの感じも私は好きで。カラっとしがらみのない、ピューリタニズムが光る建国当初の雰囲気。(緋文字とか読むとドロドロない、なんて言えないか?)

    第六章「野蛮人」のところで、ふれられているnative americanが出てくるお話も面白い。(フランクリンの創作も含まれているだろうか?ちょっと調べないとね。)
    教会や白人たちの押しつけがましさ、独善が、端的にのべられている。聖書の内容を知ったインディアン長老の「りんごを食べたのはヤバかった。りんご酒にしたらよかった。」がイケてる。
    「お前いつまでも原始人でいるつもりか!」と言う人もいるだろうし、美しくまとまった話に過ぎないとはいえ、インディアンの知らない村を訪問するルールやおもてなし術を読むと、彼らのような生き方が人類にとってモラルやメンタルのちょうどよい進化ポイント、だったように思えてくる。
    poor Richardが忠告する内容は、少しキーワードを置き換えれば、現代で十分通用する。チェスばっかやって、馬車のって運動しないと、病気になるよ、とか。この訓戒を聞くに、大量生産、機械、テクノロジーに人間が吸収され、しもべとなる時代の、ここがはじまりなのだなぁと思う。(近代的な意味で人間がいちばん人間だった時代、近代のおわりのはじまり、というべきだろうか。)

    その他、金カネ金カネいうとこも、お金だいすきトランプやカーニーバーガーの店長のルーツがみてとれ、彼らのまっとうなピューリタン(→プラグマティズム?)の系譜を知るようで、ほほえましい。

    あっという間に読める割に、バッググラウンドを掘り進めがいのある深度と広さをもつおもしろい本。

    この日本語書籍は、新潟の議員だった真島一男さんの訳。ぎょうせいから本書を出された彼がどのような人生をおくられたのかも興味がわいた。

  • プーアとは、貧乏な、というよりは
    控え目な、謙虚な、という意味。

    怠ける、ことによる税金。
    虚栄心、という税金。
    愚か、であるための税金。

    富者への道は、勤勉と倹約。

    人間の悲劇の大部分は、物事の価値を誤って評価すること。すなわち彼らの笛にばかみたいなお金を払うこと、
    によって起こる。

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