生活者起点の「行政革命」

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著者 : 北川正恭
  • ぎょうせい (2004年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784324075166

生活者起点の「行政革命」の感想・レビュー・書評

  • 三重県知事として取り組んだ北川さん自身が語るその実績。
    様々な改革が全国に広がった。1995年から8年間の三重県知事時代に成し遂げたことは多い。

  • 【MM091 mylibrary 2005/08/17】

    もう1ヶ月以上前になってしまいましたが、7月3日(日)に滋賀県大津市で北川正恭教授の講演を聞く機会がありました。休みの日に
    出かけていくわけですので、少しは元をとらないといけません。今回の講演会は、滋賀県職員が主催するフォーラムに参加という形にな
    ったわけですが、このフォーラム入場料には直筆サイン入り著書つきということでした。すでに一度読んだ本でしたが、思わずいただい
    て(購入して)しまいました。というわけで、本日ご紹介するのは、そのときいただいたこちらです。


        北川正恭著「生活者起点の『行政革命』」(2004年、ぎょうせい)


    北川教授については、今さら説明するまでもないでしょう。

    三重県議、衆議院議員を経て、95年4月から2期8年間三重県知事。生活者起点を基本方針、情報公開をキーワードに県政改革を強力に
    推進。
    2003年4月から早稲田大学大学院公共経営研究科教授。
    2003年7月に新発足した「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)共同代表として、マニフェストの導入、地方分権の推進に
    力を注ぐ。

    さて、かつては「見えない県」と揶揄された三重県が、一人の知事の登場で「改革先進県」に躍り出ました。
    就任直後に発覚したカラ出張事件への危機感はあったでしょうが、その後の動きは目覚しいものがあります。

    ある行政学の教授に「三重県の改革は行政学の教科書を塗り替える」とまで言わせたほどです。


    この改革には、知事のリーダーシップというものが必要であったでしょうが、それだけでなく、職員への信頼とそれを支える職員との
    ダイアログ(対話)の必要性の認識が背景にあります。つまり知事の独断専行で行われたものでは決してないということに注目すべきで
    しょう。
    「現在の自治体の評価は首長の評価に等しい」という話をしてくれた人がいましたが、確かにそのとおりで、現在改革先進地と呼ばれる
    自治体には、改革派の首長が存在しています。とはいえ、首長には決まった任期があり、選挙で敗れたり、出馬をせずに首長が変われば
    元に戻ってしまう可能性があります。
    その際考えなければならないのは、その責任をトップに求めても本末転倒であるということでしょうね。


    それでは、本書のプロローグから引用します。

    「1995年4月からの2期8年間で私が取り組んできた三重県の改革は、ひと言で言えば行政のビジネスモデルへの挑戦だった。いま
    振り返ると、改革のほとんどが失敗だったかもしれない。また見方によれば8勝7敗くらいだったかもしれない。しかし、新価値を創造
    しようと、県職員とともに『断固やる』という気概にあふれていた。失敗したり、批判を浴びても『ピンチはチャンス』ととらえて前進
    した。幾度となく試行錯誤を重ねたが、実はその過程にこそ学習効果があり、改革が骨太のものに育っていったと思っている。」


    次に、具体的な改革の内容を挙げてみます。

     ・職員の意識改革、行政改革としての「さわやか運動」
     ・自治体として初めてとなる「事務事業評価システム」の導入とそれと総合計画とリンクさせた「政策推進システム」の確立
     ・研修センターを企画部局に位置づけ、研修予算を倍増
     ・課を全廃し、グループ制を導入
     ・財政課を予算調整課に変更、包括配分方式・マトリックス予算を導入 などなど数え出すときりがありません。



    「北京で小さな喋々が羽ばたくと遠く離れたニューヨークでハリケーンが生じる」

    最近、北川教授は、この言葉をよく使います。
    簡単に言ってしまえば、身近なちょっとした変化や行動が、大きくうねりを起こし、大きな変... 続きを読む

  • 改革派知事と言われる知事の著書。改革派知事著作を数冊読んで共通しているのは、職員と良く議論すること。提案させること。住民中心で考えることだろう。
    北川氏も生活者起点という言葉をキーワードとして職員、労働組合との対話を通じて、徹底的な効率的行政、サービス向上を目指している。オフサイトミーティング、名札の改善。そして政策評価PDSを実践、すべてにおいて、改革し、後進にもその形を残そうとしている。
    これからの行政マンに必読の書だろう

  • トップの姿勢も重要だが、職員の高い意識と能力こそが「行政革命」の出発点であり、原動力でもあるという事実の重さを感じる。
    http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20070821#p1

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生活者起点の「行政革命」はこんな本です

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