星占いの文化交流史 (シリーズ言葉と社会 1)

著者 :
  • 勁草書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326199273

作品紹介・あらすじ

古代文明においては占いは未来予知のための学問であり、技術であった。夢、亀の甲羅、動物の振舞い、星の配置、手相などに未来が書き込まれていると信じた人々は、それを読み取るシステムを構築しようとしてきた。「科学」としての占星術の発展と伝播を追い、私たちの古代・中世イメージを覆す。

感想・レビュー・書評

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  • そのうち読もうと思っていながらどうしても
    実用実践系の占星術本を読んでおりましたが、
    占星術の源流、暦の発生を深く知りたくなり読み始めました。
    最古のホロスコープですでにメソポタミアの粘土板に、ある子供の出生とホロスコープの記録があり、国家のマンデーンとかでなく、個人のものであり、現代でもその記録から、実際の出生日を特定できるくだりなどは占い師としてかなりわくわくします。
    メソポタミアから西に東に変容・習合しながら変わっていくであろう後半の内容も楽しみです。

  • ワークショップ「暦の本棚をつくろう!」:“ゲストのおすすめ”本

  • 良書。プトレマイオスの寿命の計算方法、エジプトのヘレニズム期に占星術が栄えたこと、文明の乗り物としての仏教等、斬新な視点が平易に語られる。

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著者プロフィール

矢野 道雄(やの みちお) 
1944年京都府に生まれる. 1972年京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学. 1996年文学博士(京都大学). 現在:京都産業大学名誉教授. 著書:『密教占星術』(東京美術, 1986年), 『インド医学概論』(朝日出版社, 1988年), 『占星術師たちのインド』(中央公論社, 1992年), 『インド数学の発想』(NHK出版新書, 2011年)ほか. 編書:『インド天文学・数学集』(朝日出版社, 1980年), 訳書:ノイゲバウアー『古代の精密科学』(恒星社厚生閣, 1984年, 共訳), ヴァラーハミヒラ『占術大集成』(平凡社東洋文庫, 1995年, 共訳).

「2019年 『星占いの文化交流史 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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