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- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326302147
感想・レビュー・書評
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社会科学でも統計的、数理的な研究手法がよく使われるようになったが、それでもプロセスを解明するのに事例研究が有効であるということを改めて認識させてくれた本。事例研究手法の長所と限界、間民主国家平和論の研究という実例、研究の段階として事例研究のデザイン、実施、発見から理論への含意の導出、科学哲学を踏まえたり、比較手法や整合性手法、プロセストレーシング、政策妥当性、さらに補章ではいくつもの研究デザインの実例の概要を紹介している。
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定性分析の方法論。特にKKVを意識している。KKVは定性的研究にも統計的検証に相似した条件設定を求めたが、それへの反発なり困惑は色々な場面で示されていて、日本語でも清水・河野『政治経済学方法論』で”KKVを超えて”みたいな節があったように記憶している。
この本はざっと読みだとポッパーあたりまで持ち出して科学哲学から論じていて、方法論マニア的には興奮しそうな一冊。
別に急いで読むべき本ではないし、読み切れるかどうかなーという感じはするが、これは買って損のない一冊と思う。