- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784326700967
作品紹介・あらすじ
画期的入門書として話題をよんだ第1版に厚労省所得再分配調査等、社会保障にかかわるデータを最新のものに更新するほかあらたな「知識補給」を加えて構成した第2版。少子高齢化の進行により改革が迫られる日本の社会保障制度の現状をどのように把握し、未来をどのように設計すべきか。正しくデータを把握し、論理的に考えるために。
感想・レビュー・書評
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社会保障(年金・医療)と民間保険や生活保護との比較、税:救貧から社会保険:防貧への流れや社会保険方式のメリットなど大変丁寧に説明されている。
特定の人を信じすぎるのは良くないが、こういう方が社会保障改革の中心にいて良かったと思えた。
社会保障、特に年金への世間の批判、著者曰く誤解や「憎悪」については、自分も例えば普通に考えて積立方式の方が公平なのでは?とか思っていたが、そう単純ではないようだ。
「問題は賦課方式で税金を投入することではなく、その税金を赤字国債で賄っていること」とはもっともだが、現時点ではそこがイコールになっていることが年金の一番の問題のように感じた。
世間で言われる問題がそもそも問題ではない(ことも多い)こと、改善すべき点は改善に向かっているがまだまだ前途多難なこと、大事なのは将来にわたり高齢者を貧困から守ることで、そのためには社会保障への正しい理解が不可欠であることなど、多くの人に知ってほしい内容だった。
が、誰にでも読みやすい本でもないのが悩ましいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
支える人数、福祉国家三類型、生涯社会保障給付
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ざっと読んだが、とても2週間で読破できるレベルではないということだけはわかった。
必要になったら購入することにして返却する。 -
364||Ke
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財源(不足)論に踊らされないで社会保障の本質を見つめるには打ってつけの良書。ざっくばらんな語り口で鋭く切り込む著者の姿は痛快ですらある。
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おもしろい!年金の捉え方(Output is central)、世代間格差や賦課方式のネガティヴイメージ問題など、気になるところが網羅されていて、新しい考え方に脳が楽しんでいるのがわかる。少し難しいところも、著者ならではのくだけた語り口で説明してくれるので、どんどん読めてしまいます。
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分かりやすく、個人的には大きな気づきのある本だった、、、!