言語学が好きになる本

著者 :
  • 研究社
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本棚登録 : 146
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784327376741

作品紹介・あらすじ

言語学なのによくわかる言語学。楽しみながら言語学の基礎がすべてわかります。

感想・レビュー・書評

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  • 言語にまつわる24のトピックが、易しく、しかし学術的な視点から書かれている。

    古い本(1999年発行)なので、随所に散りばめられているジョークにも時代が感じられ、オジサンには懐かしい。

    これは、まさに「ゆる言語学」。本書とは関係ないが「ゆる言語学ラジオ」(YouTube、ポッドキャストの番組)で聞いた話なども出てきて、復習にもなった。

  • 言語学の本は初めて読んだが、とてもわかりやすく、おもしろかった。言語は、三千〜五千ほどあるとされているそうなので、見たことも聞いたこともない言語がたくさんあるのだなと思った。そもそも人間の言葉と動物の言葉は何が違うのか、日本語が外来語を取り込みやすいのはなぜなのか、といった話が特におもしろく、なるほどと思った。また、言語の変化については、意味の変化、音の変化、文法の変化について分けて書いてあり、わかりやすかったし、語順の変化についても、具体的に例が書かれているので、わかりやすくおもしろかった。

  • 少し言語学について興味がでて、地元の図書館で探したら言語学の本が少なく、ちょっと求めるものとは違うなぁ、と思いつつ借りてきた。が、意外ととっかかりとしては良かった。
    言語学にまつわる疑問に答えるという形で、第1章 言語学の基礎の基礎〜第5章 世界の言語を言語学する、まで全24の疑問に答えることで、言語学についての知識も身につく、という構成。
    最後に「本格的に言語学に挑戦した人のために(読書ガイド)」があり、役にたつ。
    まんまと著者の『よくわかる言語学入門』を注文してしまった。
    著者は言語学者でテレビのバラエティ番組などにも出演されている方だそうで、読了後Wikiで知りました。
    同年代なので、ところどころに例として取り上げられる逸話が、頷けるものばかりだったのが、よいような悪いような…

  • 身近なトピックで分かりやすく解説→言語学が好きになりました(笑)。

  • どうして おなはし できますか?

  • 図書館所蔵【801MA】

  • 入学前課題の課題図書のひとつ。
    内容よりも、欄外にある著者のコメントがいちいちハマったのですが。課題図書で笑ったのは初めてです。

    言語学者の子供は、日々こういうどうでもいいことを訊かれて育つのです(うろ覚え)。

    面白いなあ。

  • 言語やコトバについて、日常生活でも話題になりそうな疑問、たとえば「チンパンジーやイルカもコトバを使うの?」や「『ら抜きことば』は悪いコトバなの?」、「フランス語が美しいって本当?」などなど、24の疑問に、言語学的な解答を与えるとすればどうなるかということを、町田先生の優しい語り口で答えてくれる本。
     言語学における、言語に対する基本的な態度や考え方を優しく解説したものではあっても、たくさんの専門用語が出てきたり、樹形図が出てきたり、理論を概説するものでもないので、この本を読んだだけで言語学が好きになるかどうかは実際に勉強を始めてみるまで保障できないが、少なくとも「言語学に興味が沸く本」であることは確かだろう。言語学を始める前段階の門前書といった感じ。
     ただ言語学をまったく勉強したことのない人たちに、もし会話の中でこういう話題が出てきたら、その人たちを感心させるような解説が出来るかもしれない。特におれ自身の経験でも、「完全なる自動翻訳機は存在する?」や「どうしてコトバは変化するの?」、「日本語は覚えるのが難しい言語なの?」、「日本語はどこから来たの?」、「世界にはいくつの言語があるの?」といった内容は、バイト先や家族との話題に出たこともあるので、そのときにここに書いてあるようなことを言えたら良かったなーと思う。あと、最後には「本格的に言語学に挑戦したい人のために」というブックガイドがあり、言語学の入門書を中心に8冊紹介してあるのも役に立つ。

  • 連絡会ニュース NO.92 '00/9/8

  • 確認にはなった?かな?

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著者プロフィール

1957年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。
現在、名古屋大学教授。専門は言語学。
著書『言語学が好きになる本』『生成文法がわかる本』『日本語のしくみがわかる本』(以上、研究社)
『チョムスキー入門』『ソシュール入門』(以上、光文社新書)『言語世界地図』(新潮新書)ほか。
フジテレビのクイズ番組「タモリのジャポニカロゴス」に解説者としてレギュラー出演

「2009年 『変わる日本語その感性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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