剽窃の弁明 (エートル叢書)

  • 16人登録
  • 2.33評価
    • (1)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
    • (2)
  • 1レビュー
制作 : Jean‐Luc Hennig  尾河 直哉 
  • 現代思潮新社 (2002年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784329010124

剽窃の弁明 (エートル叢書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • いやはや、痛快な一冊だった。ガチガチな論文というより、機知に富んだ散文といった感じだ。ベンヤミンみたいな。

    サド、モンテーニュ、ヴォルテール、ノディエ、スタンダール、ミュッセ、ボードレール……。フランス文学が多く採り上げられているが、T・Sエリオットやウィリアム・バロウズなんかも登場。古今東西の文豪がぱくるぱくる、開き直る開き直る。剽窃被害に遭ってぶちぎれた当の本人が、実は常習犯なんて例はザラだった。

    他にもそうそう、デュマやブレヒトがゴーストの使用で咎められていたとは……。何というか、剽窃者本人に対象への敬意があればそれで済む問題のような気がする。それさえあれば、ぱくりを指摘されたとしても、ちゃんとした対応が出来るだろうし。論理的な根拠は【間テキスト性】、この概念に尽きる。しかし才能も教養もキャリアもない人間が軽い気持ちで丸ぱくりし、それが本家より評価されるようなことがあれば、やはり問題だと思う。

    ともあれ本書は、ボルヘスの「伝奇集」論としての側面も担う。あの難解な短篇集への理解が深まったのは、思わぬ収穫だった。

全1件中 1 - 1件を表示

ジャン=リュックエニグの作品

剽窃の弁明 (エートル叢書)はこんな本です

剽窃の弁明 (エートル叢書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

剽窃の弁明 (エートル叢書)を本棚に「積読」で登録しているひと

剽窃の弁明 (エートル叢書)の作品紹介

アナトール・フランスからサドまで、古今東西の偉大なる古典作家たちの秘密が、ここでは楽しげに暴かれる。語っているのは誰なのか?理想の読者はどこにいる?炎上するアレキサンドリア図書館の巨大な書架、ルーブル美術館の壮大なる闇の「地獄室」を略奪せよ!くたばれ、すべてのオリジナリティー。

ツイートする