- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331507759
感想・レビュー・書評
-
教育研究家の百瀬昭次さんの著書。
細かな受験テクニックというよりは、受験に対する心構え、ひいては人生に対する心構えを説いています。
受験を真剣に取り組むことは、自分で考えて行動する意味や、努力する習慣さや、時間の大切さなど、人間的に成長が望めるということを、歴史上の人物の格言や逸話を引用しながら教えてくれます。
こういった基本的なことは受験だけでなく、後の人生においてもとても重要なことです。
また、潜在意識の重要性にも述べていています。
十分な学力を身につけていても、入試当日に力が発揮できなければ意味がありません。
十分な学力を身につけてることと、入試当日に力が発揮することは同じぐらい重要です。
本番で力を発揮するためには、自分が合格して喜んでいる姿をイメージするなどして、偉大な潜在意識を活用することが大切だと説明しています。
僕らの中には、普段は意識の底に隠れている潜在意識というものがあります。
潜在意識についての詳しい説明は省きますが、潜在意識は自分が意識したことを忠実にこなします。
ですので良いイメージを与え続ければ、良い結果を生みますし、反対に悪いことをイメージし続けると、本当にその通りになってしまうのです。
受験をがんばることは、人間的にも成長できるということを感じさせてくれる本です。
この本を読むことによって、受験に対する心の準備というものができるのではないかと思います。
何も考えずに受験に取り組む人と、しっかりと受験に対して心構えができている人とでは、受験を通して、またその後の人生を通して、得るものが違ってくると思います。
また先ほど述べたように、様々な歴史上の人物の格言や逸話を引用しており、読みやすいです。
この本は絶版で入手が難しいですが、受験生の方には是非とも読んでいただきたい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示