日本全国津々うりゃうりゃ

著者 :
  • 廣済堂出版
3.21
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本棚登録 : 203
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331516218

作品紹介・あらすじ

海が山のように盛り上がる?しまなみ海道。ほか、知ってたつもりのあの場所がまったく違って見えてくる。脱力系お笑い旅エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • タマキングこと宮田珠己さんの旅エッセイはおもしろい、と聞いて読んでみました。
    前評判に違わぬおもしろさに、けらけら笑いながら読了。

    日本全国、宮田さんが行ってみたいところを旅したゆる~い紀行文です。
    …が、自宅の庭なんかも入っていてものすごく自由な感じです。
    大仏、石拾い、海の生き物などなど、旅の中身が宮田さんの趣味に思いっきり偏っているところがいい味出しているのです。
    なんとも我がままな企画だと思いつつ、読まずにはいられないのです。
    どうやら私もタマキングの魅力にやられてしまったみたいです…。 

    本書を読んで行ってみたくなったところは、名古屋の五色園。
    ぜひ寒くない季節に足を運んでみたいものです。

    まだ宮田さんの本は2冊目なので、他のものも読んでみなければっ!

    • じゅんさん
      タマキング、大好きです!(#^.^#)自宅の庭探訪には大笑い。視点の緩さ、がこの時代、とっても素敵だなぁ、って思います。
      タマキング、大好きです!(#^.^#)自宅の庭探訪には大笑い。視点の緩さ、がこの時代、とっても素敵だなぁ、って思います。
      2013/09/21
    • すずめさん
      じゅんさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。

      タマキング、いいですね!
      実は以前からじゅんさんのタマキングレビューも拝見してお...
      じゅんさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。

      タマキング、いいですね!
      実は以前からじゅんさんのタマキングレビューも拝見しており、読んでみたいなーと思っていたのです。
      じゅんさんをはじめ、今回読むきっかけを作ってくださったブクログユーザー様に感謝です!

      周囲に構わず我が道を行くゆるさがたまりませんね!
      2013/09/21
  • 宮田珠己さんの本は、
    「何か面白いものないの~?」
    という心にがっちり答えてくれるので
    落ち込んだ時にも読みたくなる本ばかり。

    北国出身の私としては個人的に、除雪した後の雪の壁が
    角煮みたいだと表現されているあたりに
    妙にしっくりしてしまった。
    そういわれてみれば、どう見ても、あれは、角煮よね。

  • 久しぶりのタマキング。
    ゆる〜い国内紀行になってます。
    行きたくなった場所は「妙義山」と「しまなみ海道」でありました。
    わたしも星穴アタック隊になりたいぞ!潮流体験船で探検したいぞ!
    偏愛する海の生物・石・ジェットコースターなどへの思い入れたっぷり。
    いい加減ぶりが小気味よくて、文章が可笑しい(^ ^)。

    説明を兼ねた著者のイラストが、だんだん味わい深くなってくる。
    マーライオンを思わせるシャチホコから始まり、海の生物で調子にノリ、天草の章で本領発揮か?!
    「イザリウオに乗るキリスト」
    「ヨハネ。『かくれキリシタンの聖画より』だいたい模写」
    「十一面キリシタン観音、イメージ図」
    この3点には参りました。イラストも相当楽しめます(^ ^)/
    どう見てもヨハネじゃなくて与兵衛にしかみえないと言っているタマキング、本当に面白いです。

  • 廣済堂よみものwebで書かれた11年1月から一年間の原稿をまとめたエッセイ。
    日本全国津々浦々、海と石にまつわる動機で旅をした感想が面白おかしく書かれている。

    ☆☆☆
    相変わらずでたらめで博識な見解から繰り出される言葉の数々に関心したり、あきれたり、飽きない一作となっている。カラー写真とイラストがこれまた軽い調子で載せられているのにどこか意味深なところもツボである。

  • あはは・・・
    タマキング、私ゃ、あんたに一生付いて行くよぉ~!(*^_^*)

    なんとも脱力系の日本全国。うん、タマキングのいい加減さは知ってましたよ、知ってはいたけどここまで脱線しまくりだとこれはもう、「芸」ですね。

    WEBに一年間の約束で連載されていた、というこの旅エッセイ。
    回を追うごとに筆が冴えてどんどん、うりゃうりゃの領域に。(*^_^*)
    だって、東京編なんて、“東京迷路機器行”と題して、パチンコ・海物語の詳細ドキドキ馬鹿当たりレポート&ピンボールへのロマン、だよ。とってもバカバカしくて嬉しいのに、ピンボールへの偏愛なんて、村上春樹の借景効果で(*^_^*)妙に格調高くまでなっちゃってて、またそれが可笑しい。

    日光東照宮のデコデコ装飾の中には、無理矢理、海の生物各種を見つけちゃうし、ご自宅の周りを一周して読者を壮大な旅に連れて行ってしまうし、編集者の意図OR懇願を無視して、石拾いや海の生き物、への興味を特化してしまうし。
    いいなぁ、大好きです。私、いつも思うことだけどタマキングと友だちになりたい!(*^_^*)

    読みながら笑ってしまっただけでなく、声に出して夫にも読み聞かせてしまった部分を引用します。(夫には、それのどこが面白い、という顔をされたのが残念! もう教えてあげないんだから。)

    ご自宅の玄関横にある“花壇B”についての考察です。ちなみに宮田家の花壇は一つしかないそうですが。

    「私は子どもの頃から、可憐な花を育てるなど女のやることだと思いこんでいたが、結婚してみると妻もやらなかった。きっと可憐な女がやるのであろう。」


    ・・・・・・・・・・
    そうそう、本の雑誌社の炎の杉江さんが、何度か旅に同行されているのも嬉しかった。そっか、杉江さん、社運かかっている本は売れないんですか。山登りは妻より怖い、んですね。駐車場に戻ると、にわかに活気づいて、「いいなぁ、アスファルトの上は。こういうところ、大好きですよ。風が吹きぬけて気持ちいいなぁ」なんて!!
    そんなこと堂々と言える人、滅多にいないと思う。尊敬しちゃいますよ、私。(*^_^*)

    • じゅんさん
      >けーこ様
      (*^_^*) (*^_^*) 大胆すぎたでしょうか?拍手をありがとうございます!(*^_^*)
      >けーこ様
      (*^_^*) (*^_^*) 大胆すぎたでしょうか?拍手をありがとうございます!(*^_^*)
      2012/04/22
  • たまきんぐのインパクトに欠ける。
    …ってかいたらネタにされるかな(笑)

    ゆるさが相変わらず。で、それがまた良い◎

  • 気軽に読める旅エッセイ。

    自宅の庭を旅する回には呆れを越えて凄みを感じた。

    パラパラとめくって気になるとこだけ読んでも楽しい。

  • 東照宮のクラゲ

    「眠り猫」や「三猿」、「鳴龍」で有名な東照宮にクラゲを見に行きたくなった。何でも、明治時代に日本を訪れたフランス人作家、ピエール・ロチの著作「秋の日本」にクラゲ、蟹、魚が出てくるのだそうだ。。。

  • うーん何ていうのかしら、タマキングが好きな人がタマキング風に意識し過ぎで書いたもののように感じてしまった。

    でも、「妙義山」は面白かったな~。タマキングの面白さがバッチリでていた。
    杉江鳥。こういうの居るのよね~って苦笑した。

  •  イラストがふんだんにあって、以前よりも絶妙なイラストが
    存在を主張し始めているようで、イラストのインパクトが
    とにかく大きかった本。
    これまでのスタイルとは、違ってきている気がする。
    イラストに頼らない方が、文章には力があって
    笑える場合もあるし、イラストがとにかく良い場合、
    こういうのもアリだな、と思わせてくれる。

     名古屋の脳内イメージのイラストの、変化前から
    変化後が一番面白かった。3日くらい、尾を引く面白さだった。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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