現代ジャズ解体新書 ~村上春樹とウィントン・マルサリス (廣済堂新書)
- 廣済堂出版 (2014年6月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331518434
作品紹介・あらすじ
1980年代のウィントン・マルサリスの登場以降、「つまらなくなった」と言われてきたジャズ。評論家が無口になる中で作家・村上春樹は『誰がジャズを殺したか』の一文で、現代ジャズへのとまどいを綴った。果たして本当にジャズは死んだのか?そもそも流布されてきた「ジャズの歴史」は本当にジャズの歴史なのか?ジャズ評論の第一人者が、ジャズの今日的な捉え方を模索した力作。
感想・レビュー・書評
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しっかりとしたジャズ論を読んだ感じ。マルサリスのジャズがつまらない理由ひいては80年代以降のジャズが「予想の範囲内」に収まってしまったのは何故か、という視点はかねがね気になっていたので参考になった。それにしてもバップ期のジャズが好きな筆者が、00年代以降のロバート・グラスパーやマッドリブに最もジャズを感じるというのは面白い。
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たしかにジャズって何なんでしょうね?
今、ジャズって、あるのですかね?
そもそも、
そんな事、考える必要あるんですかね?笑
永遠の初心者である私が言えるのは、
ジャズはジャケットやな笑
それを観て、ピン!とくるか否か。
それはやっぱり昔のほうが断然カッコイイ!
と思います。
あとはスマホで聴けばいいんじゃないですかね。
無理せんと。アーティストも曲名も覚えやすいし。
気に入らんかったら、消せばいいし。
ダメなんかな?こんな聴き方。 -
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巻末の対談のみ★★★★の星4つ評価。これをメインにして注釈と補講で1冊の本にすればよかったのになぁ。
柳楽「ジャズ喫茶はクラブに比べ音の解像度が高い」というのは激しく同意。ドミューンも解像度高いけれど、音の解像度というのは近頃の音楽を聴くうえでの鍵かも。 -
エッセイみたいなものだがすごく正直な気持ちが出ていて共感し、感動した。
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古くからのジャズファンには好意的に受け止められないウィントン・マルサリスを中心に現在のジャズシーンを考察。村上の現代ジャズ論から改めて考えるジャズとは?さらに従来のジャズ史を考え直す斬新な一冊。