不自然な食べ物はいらない

  • 廣済堂出版
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本棚登録 : 118
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331518823

作品紹介・あらすじ

ふつうにスーパーで売っている野菜。じつは、ほとんどが「F1種」という、子孫ができにくい野菜だと知っていますか?当たり前にコンビニエンスストアで売っているお菓子。食品表示はされていなくても、原料に「遺伝子組み換え食品」が使われているかもしれないと知っていますか?私たちはすでに、ヒドイものを食べている!?

感想・レビュー・書評

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  • 父が肺癌になってから、食品のことが気になり出して相当勉強した。
    知れば知るほど、気軽に食べ物を買えなくなるし、知らなきゃ良かったって思うほどのこともザクザク出てくるのだけど、知ってしまえば、知らなかった頃には戻れない。
    スーパーに行って食べ物を買っているつもりで、未来の病気を抱き合わせで買わされている現実の中で、何をどう選ぶか。メディアでは取り上げられにくいテーマだから、自分で調べて情報を集めるしかない。

    意識するだけでも行動は変わる。
    なんせ自分や家族の健康に直結することだから。
    この本は、食品業界・農業界のこと、鼎談でわかりやすく書かれている、おすすめの一冊。

  • この類の話は、賛否が激しく分かれることと、私自身もまだ詳しくないので内容についての是非は何も言えないけど、心に残った文章を。

    「利益追求一辺倒だった日本の種苗会社も、やがてはそのバイテク企業に買収されるようになるかもしれない、、、。こうして、グローバルな農業支配が完了するというわけですね。カネ目当ての行きつく先が、自らカネに買われてしまう弱肉強食です。」

    なんとも皮肉な話だなぁ。なんて思ったり、まあ世界なんてそんなもんだよねとも思ったり。

  • ●ふつうにスーパーで売っている野菜。実は、ほとんどが「F1種」という子孫ができにくい野菜だと知っていますか?
    当たり前にコンビニで売っているお菓子。食品表示はされていなくても、原料に「遺伝子組み換え食品」が使われているかもしれないと知っていますか?

    ●遺伝子組み換え食品(GMO=genetically modified organism)には、殺虫剤と除草剤耐性成分が含まれている。
    GMOが作られたのは消費者のためではなく、農家のため。農家にとっていちばん大変な作業は「虫食いを防ぐこと」と「雑草取り」。これらの作業を省くために、GMO作物がアメリカで作られた。

    ●日本に輸入されているGMO作物は
    大豆、とうもろこし、なたね、てん菜、ジャガイモ、綿、パパイヤ、アルファルファ

    ●社会毒=薬、フッ素、甘いもの(砂糖や人工甘味料)、食品添加物、遺伝子組み換え食品、農薬、牛乳、汚い油(トランス脂肪酸や酸化した油)、プラスチック毒や環境ホルモン、放射性物質など。我が家の料理では、これを避けるのが基本的な考え方。我が家では食回数を減らすようにしており、私は1日1食を基本にしています。

  • 遺伝子組み換え食品を避けるには

    ・肉、卵、乳製品を買う際
    >遺伝子組み換え飼料を使用していない業者から購入する。

    ・味噌、豆腐、しょうゆ、納豆、なたね油を買う際
    >遺伝子組み換えでないと記載している物を買う。

    ・食品添加物に対して
    >とにかく食品添加物をできるだけ避ける。なかでも、コーン、大豆由来のものは要注意。
    >特に、果糖ぶどう糖液糖、植物油脂、コーンスターチ、でんぷん、異性化糖、乳化剤、たん白加水分解物、醸造酢、酒精、アミノ酸、ビタミンB2、着色料、保存料をなるべく避ける。

    ・外食をするとき
    >ファストフード、大型チェーンのレストランを避ける。

  • 毎日自分の食するものがどのように生産されて加工されているのか、その真実を知ることができる。食は大切だ。食こそが人の幸福を左右すると、そう言ってしまって差し支えないと私は思う。信ずべからざるものに信を寄せ続けるのは怠惰の為せる業であり、信ずべきか否かをしっかり判定する労を現代人は取る必要に迫られている。それは何も食に限ったことではない。身の回りのあらゆるものが分業化されその過程が見えにくくなっている現代、便利になった反面で我々にはその努めが課されていると言えるだろう。つまりは知識が求められているのである。疑い出せばきりがないが、確信には至らずとも、一つ知ることは間違いなくその一歩を進める推進力となる。何もそこから意識を高める必要はなく、それを知ったうえで現状維持するのもあり。一番いけないのは知らずに過ごすことではないだろうか。

    本書は医者(内科医)、種苗会社経営者、自然栽培農家というそれぞれの分野で第一線を走っている3者の対談がまとめられたものである。それぞれ異分野ということもあり、非常に分かりやすく語られており、高度に抽象化された言葉(=学術用語)はほとんど使われない。遅読の人でも1日数時間で2、3日もあれば読み終わるだろう。ただ、こうした学びは抽象化の作業でもある。それゆえ、辿り着くところのキーワードは一見して分かりにくいものである。たとえば、種(たね)については次の3つがキーワードとしてあげられる:
    ○F1 (First Filial generation) 種(一代交配種)
    ○固定種/在来種
    ○GMO (Genetically Modified Organism = 遺伝子組み換え) 種
    他にも「雄性不稔(不妊)野菜」など幾つかキーワードが挙げられるが、どれも非常に簡明に説明されている。また、本書はその内容とは裏腹に表紙のイラストがかわいい。このギャップは案外大切だったりする。

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著者プロフィール

内海 聡:医師。2013年、断薬を主軸としたTokyo DD Clinicを東京都台東区に設立。NPO法人薬害研究センター理事長。市民がつくる政治の会代表。日本再生法人会代表理事。Facebookフォロワーは17万人以上、Twitterは15万人以上。執筆活動も精力的に行っており、精神医学の本質を暴いた『精神科は今日も、やりたい放題』(PHP文庫)や、『新型コロナワクチンの正体』(ユサブル)などがベストセラーに。また、先住民に関する造詣も深い。医学の正体や、社会構造、健康になるための食事法、量子医学にいたるまで著作は多数。近著に『2025年日本はなくなる』(廣済堂出版)がある

「2023年 『世界が滅ぶ前に私たちは何ができるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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