Beluga0617さんの感想
2011年11月15日
これを読んだ第一感想は「おいおいリュウ君、彼女(康子)はどうしたんだい?」といったツッコミでした(笑) 今作はお忍びで来日した女王陛下の護衛をすることに。 ただ、近々国王が亡くなるという噂もあり、国がとても不安定で命を狙われているという情報もある中の護衛。 毎度のことながら色んな殺し屋が登場することで。 そんな中でも爆弾魔に脅されての黒ひげ危機一発状態には読んでて手に汗握りました! 半分くらい読んで、殺し屋も粗方片付けて解決かと思ったら急展開が(急展開になるまで、2作収録なのかと勘違いしました)。 そこから舞台が国外にまで行くので驚きましたが。 ちなみに調べてみたところ舞台である「ライール」という国は実在しないみたいですね。 さすがに国内とは違って外国なら適当でも問題ないということか。 そこからは、日本国内の常識(といっても、この作中じゃ普通の常識は望めないけど!)では、通用しないところなどが色々あり、前半とはまた違った楽しさでした。 1冊で2度おいしい作品ですね♪
1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。 「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」